また生物部がやらかした!A-Levelを学ぶ編¦糖類3(生体分子#4)
単糖類がどんなものか、ふわっと理解できましたか?
今日は糖類の第3回目。頑張っていきましょうーー!!
今日は単糖類がつながってできる、多糖類のお話です。
皆さんは、お米は好きですか?
単糖が連なって多糖類。
糖類には、10~20個以上の単糖が縮合反応によって連結してできた多糖類という種類があります。
※二糖も多糖類に含めることがあります。
ちなみに、多糖類は加水分解反応によって、複数の単糖に分解することができます。
加水分解については、以前学びましたね!
それでは、いくつかの多糖類の例を見ていきましょう。
今日紹介するのは、デンプン、グリコーゲン、セルロースの3つです。
身近な身近なデンプン!
私たち生物の細胞は、グルコースからエネルギーを得ています。
中でも植物細胞は、余分なグルコースをデンプンとして蓄えていて、必要な時にデンプンを分解してグルコースを放出し、エネルギーを補給します。
植物では、よく種子や根、茎、葉にデンプンを貯蔵して、発芽や成長、栄養生殖のための栄養分として用いていますよね。
デンプンは α-グルコースからできた2つの多糖類、アミロースとアミロペクチンが混ざったものです。
★アミロース
α-グルコースが枝分かれせずに長く連なっている。
グリコシド結合の角度によって、コンパクトな円柱に近いコイル状の構造になっています。
狭いスペースにたくさん詰め込むことができ、保管に適しています。
★アミロペクチン
α-グルコースが長く枝分かれしている。
グリコシド結合部分に分子を分解する酵素が到達しやすいので、素早いグルコースの供給に適しています。
デンプンは水に溶けず、水ポテンシャル※に影響しないので、浸透圧によって細胞に水が入って膨張することがなく、植物がエネルギーを保存するのに適しています。
※水ポテンシャルとは、浸透圧などで水が移動するための駆動力、エネルギーのことです。
江崎グリコの社名の由来でもあるグリコーゲン
植物と同様に、動物の細胞もグルコースからエネルギーを得ていますが、動物は植物と違って、余分なグルコースをグリコーゲンという多糖類として保管しています。
グリコーゲンの構造はアミロペクチンとよく似ていますが、アミロペクチンよりもはるかに多くの枝分かれが見られます。
枝がたくさんあるので素早くグルコースを供給でき、かつ非常にコンパクトな分子なので貯蔵にも適しています。
鹿せんべいにも大量に含まれるセルロース
セルロースは、β-グルコースが長く枝分かれしていない鎖状になったものです。
β-グルコース分子同士が結合すると、まっすぐなセルロース鎖になります。
このセルロース鎖は互いに水素結合し、ミクロフィブリルと呼ばれる繊維の束となっています。
例えば、植物の細胞壁にはこの強固なミクロフィブリルが含まれていて、細胞を構造的に支えています。
懐かしの、、ヨウ素デンプン反応。
サンプルにデンプンが含まれているかどうかを調べるには、ヨウ素テストが適しています。
方法は、ヨウ化カリウム溶液(赤褐色)を、サンプルに加えるだけです。
サンプルにデンプンが含まれていると、色が青紫色に変化します。
このことをヨウ素デンプン反応と呼びます。
お疲れさまでした。今日はここまで!
いつもより少し多かったですが、ついてこれましたか?
これで糖についてはおしまいです。
いやいや、意外に覚えること多かったですね、、!
ちなみに、皆さんの好きな糖類は何ですか?
私はやっぱり黒砂糖!!沖縄は石垣島の黒糖が大好きです!!
サトウキビの篩管に含まれる液体には、栄養分がたっぷり!!
一回製糖工場やサトウキビ収穫のために働いてみたいなあ、、。
私が一番最初に自分のお金で見にいった映画は、キビ刈り隊のお話です(忘れもしない)。
深呼吸の必要っていう映画です。ううっ懐かしいぞ!
さて、次回は脂質について説明しますね!
ではでは^^
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