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「ぼく モグラ キツネ 馬」〜親子で楽しむ絵本の紹介 2

最初見つけたのはハードカバーの本のコーナーで、でもラフなペン画に軽く色をつけただけのシンプルな表紙の絵に惹かれて手に取りました。もちろん、馬の絵が気に入ったから。

男の子と何故か、モグラとキツネと馬の組み合わせ。
扉を開けると、一人と三匹の生き生きとした落書きの様な小さな絵が、
物語の世界へ誘ってくれます。謎な楽譜付き。

大人も子供も、同じ絵本を眺めていても、
 あったかい空間を共有しながら
  それぞれの世界を味わっていく
そんな不思議な絵本でした。

最初は男の子とモグラの会話から
なんだかA.A.ミルンの「くまのプーさん」の中の、
クリストファーとプーの会話のように。

食いしん坊なモグラとぼくの会話。でも、意外に深い...。

———“いちばんの時間のむだって なんだとおもう?
    ぼくがたずねると、モグラはこたえる。
   “じぶんをだれかとくらべることだね”

次に出会ったのは、罠にかかったキツネ。
少しずつ、馴染んでいく一人と二匹

———“とてもきれいなものを みのがすな”

ちょっと「星の王子さま」にも似てるかな….

いつの間にか、物語の中に馬が登場。
  一気に画面が躍動的に

———-“涙が でるのは きみが弱いからではない。強いからだ”

と、馬がぼくにいう

——-“いままでにあなたがいったなかで、
   いちばんゆうかんなことばは?“ ぼくがたずねると、

   馬はこたえた。
       “たすけて”

馬とぼくの会話は続く

————“いちばん強かったのはいつ?”
     “弱さをみせることができたとき”

    “助けをもとめることは、あきらめるのとはちがう”
     馬はいった。

    “あきらめないために、そうするんだ”

ひとりと3匹の旅は続く…
  続きは、ぜひお子さんと一緒に

一人の夜に 静かに読むのも オススメです

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