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子どもの病気で仕事を休む事、その捉え方

年長さんの娘がインフルエンザになってしまい、先週から仕事をお休みしています。
中1・小5・年長さんの3人の子供がいますので、そりゃぁこれまで何度も子供の病気で仕事をお休みするということを経験してきました。
これまでの子育て中には専業主婦だった時もありますし、会社勤めをしていた時もありますし、今は家業の跡継ぎとして自由度は高くなりましたが、その分替えの効かない責任の重さが伴う立場にもなりました。
それぞれの立場だった時に、どのように働きながらの子どもの病気に向き合い折り合いをつけてきたかを振り返ります。


◯専業主婦時代

私が専業主婦だった当時はちょうど一人目の子育て中で、そもそも子育てのあらゆる事が初めて。子供が熱を出しただけで非常に焦ります。オロオロしてどうしたらいいか分からず、必死で病院に連絡をしたりネットで情報を調べたり、周りに相談したりします。専業主婦としての生活は働いている人と比べて子供に避ける時間的な余裕があったので子供の病気をはじめ病気以外の時でも子供の世話にかなり没頭しました。
それでも、「こんなにも子供中心になるのか」というギャップや衝撃はすごかったです。当時の日記を見返すと、子供を心配する不安な気持ちと、昼も夜もなくつきっきりで看病する事に慣れていないとまどいや疲労がにじんでいます。

◯パートタイム時代

二人目が生まれ、私は子供たちを幼稚園・保育園に入れながら同時に就活。この時、一番上の子は年中さんで生まれたばかりの子は生後8ヶ月でした。それぞれを園に預けて私はパートタイムの仕事を始めました。
子供は私が働いているかどうかに関係なく病気になり熱を出します。仕事が忙しかろうと子供が熱を出すと職場にお迎えの電話がかかってきます。そのたびに私は謝罪し、早退して子供を迎えに行っていました。
子供が病気になると兄弟にもうつりやすいのでね。一つの病気が治りかける頃に別の子が同じ病気にかかることがあり、そのため、1人の場合は3日から4日で済むことが2人いれば2倍の時間を要し、3人いれば3倍の時間がかかります。一週間ずつちょうど子供たちがインフルになり3週間近く仕事を休んだこともありました。
お仕事好きだったしいつも申し訳なさでいっぱいでした。こんなに迷惑をかけるならいっそ辞めた方が良いのかなと何度も思ったけれど、幸いなことに子どもの病気で休む時に嫌な顔をされたことは一度もありませんでした。内心はそりゃ色々だったと思います。でもこの時のお仕事で私は仕事ができるってことが当たり前ではないこと、時間は有限であること(当たり前なんですけどね、ガチで有限になってから気付くんですよね)、普段の仕事の中で信頼を積み上げておくことの大切さ、そういった諸々を学びました。本当はこれらは子供の有無に関係なく、仕事をする上での大切な事なのですが、私はこのタイミングで学ぶこととなりました。

◯現在は跡継ぎとして自由度が増え、責任も増えた

そして今。 私は実家の家業に入って跡継ぎとして役職もついて働いているので今までのお勤めの働き方に比べると自由度高く働けています。
仕事の日でも子供の病院だとか子供の学校の行事だということでそこだけちょこっと抜けてまた戻ってくるということができてます。これまでだったら半日有給を取ったりだとかだいぶ前からシフトの調整をしてもらわないといけなかったようなことが、割と自分都合でのちょっと抜けますちょっと戻りますっていうことができているのは非常にありがたいと感じます。
半面ですね、結局自分が休みの日でも電話がかかってきたりとか急に出なければならなくなった時には仕事に行かないといけません。土曜日でも日曜日でも早朝でも夜でも電話がかかってきたら必ず取るし、それに対して対応をします。人が足りなければ自分が現場に出ることもあります
自由度が高いとは言いましたけれど、このように結局仕事とお休みの境界線が曖昧であることを自由度が高いという風に捉えるかどうかは人それぞれであるなと感じるところです。
仕事上、朝子供たちを母に預けたりだとかちょっと寝かせている時に自分だけ仕事に行ったりとか、夜も例えば勉強会とか取引先との会食だったりして遅く帰ってくる時には主に母に預けたりだとかして仕事に出ます。
コロナ禍で会社の人たちが一気に数人コロナにかかって現場が圧倒的に人手不足だった時期があるんですけれども、その時期は毎日私も現場に出てました。母もコロナだったので母に預けることもできず近くの妹家族だとか親戚だとかに朝6時から子供を預けて仕事に行っていました。
そんな風に割とお休みとかも特にないような、プライベートと仕事の境界線が曖昧な働き方をしてますけれども、自分の都合でちょっとここは休みます っていう采配ができやすいという側面ももちろんあります。
どっちの働き方がいいかなっていうのはね、人によると思うんですよね。例えば自分はきちっと何曜日が休みで何時から何時までが仕事って決まっている方がいいという人もいるだろうし、いやもう境目はなくていいからとにかく自分の采配で仕事がしたいプライベートも過ごしたいという人もいるだろうし、そこはもうその人の働き方とかその人がどういう風に生きたいのかっていうところによって変わってくると思います。
ちなみに私の場合はどうだったかというと、それまでパートタイムだったところから割と自由度が高いポジションにいきなり変わったわけですけれども 、最初はですね、かなり戸惑いました。というか嫌でした。
自分が休みだと思ってる日でもお構いなく社員や取引先から電話がかかってくるし子供を家に留守番させてでも自分は仕事に出ないといけないし、それは嫌でした。
スーパーに食品を納める仕事なので、例えばハロウィンだクリスマスだお正月だの季節のイベントに合わせて仕事をするんですが、仕事では季節ごとのイベントを行うのにそれをするために子供たちは家にいて留守番をさせて。。なんか季節感を味わうようなイベントごとを一緒に過ごしてあげられないということがもう多々あって、そういうことを考えると果たして家族を大事にするという観点では子供たちが楽しく過ごせるっていう働き方はどっちなんだろうなと思うと分からなくなります。
年末31日のギリギリまで仕事で、1日休んで2日から仕事に行くのでその間 子供たちは家でおじいちゃんおばあちゃんと一緒に留守番させたりとかそんな過ごし方になります。一緒に初詣に行ったり年末年始で旅行に出かけたり、どこか初売りに行ったりだとかちょっとお正月らしく家族で過ごすっていう過ごし方がなかなかできません。
こうして今の自分を振り返ってみると自由度が高いと言える働き方なのかちょっと 果たして疑問ですね。
確かにね 、子供を病院に連れて行きますとか子供の行事で休みますとかそれは休めるんですけれど、それを自由度が高いと捉えてしまっていいのか。 本当はそういう必要な用事で休むだけじゃなくって、家族と過ごしたいからとか家族関係なくても自分がちょっと疲れたので休みたいですって、そんな理由でみんなが休めていいはずなんですよね。

まとめ

今回はこれまでの子供の病気との向き合い方を振り返るためのまとめのつもりでしたが、いつの間にか自分のこれからの会社でどんな風にみんなが働くかとか、休むかっていうことをきちんと向き合おうという一つのきっかけになりました。

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