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会社の文句を言わない方が良い理由

お仕事していると、時々取引先相手に自分のお勤めしている会社の文句を言うという人がいますね。
時々こういった人に出くわす訳ですが、今お勤めしている会社の文句は言わない方が良いと思います。会社の文句を言わない方が良い理由、それをまとめていきたいと思います。



〇取引先に会社の愚痴を言うって、こういうこと

私は女性ですし管理職の立場としては若い方かと思います。そういうこともあって話しやすい相手だと思って頂ける事もあります。お仕事相手の中には気を許して色々と話してくれる人も少なくないのですが、その中に時々自分の会社の文句や愚痴を言う人というのがいたりします。
しかし、取引先と話している日中の時間というのは ‶勤務時間” なんですね。‶お給料が発生している時間” です。そしてあなたが今愚痴を聞いてもらっている相手は、取引を通してあなたの会社に利益をもたらしてくれている相手です。仕入れ先だったり販売先だったりと色々でしょうが、その相手が払ってくれる売上がお給料の元手になったり、そもそもあなたに仕事を作ってくれている相手です。
つまり取引先に自分の会社の愚痴を言うというのは、 ‶お給料をもらいながら、お給料を払ってくれている人に文句を言っている”という事になります。

〇信用がなくなるのはその会社ではなく、あなた

こういう事をする人は、自分の事を認めてほしいし分かってほしいんだろなーと思います。自分がとても大変(だと思っている)で、その事をきちんと会社に認めてもらっていない、評価してもらっていないと感じています。
で、「会社がこんな風にひどい」とか「上司がなにも分かってない」とか言う訳ですが、聞かされる方が「それは大変だね」と同情したり一緒に腹を立てたりするかと言うと、そうでもありません。
「上司が分かってくれないから、どうやったら伝わるかを考えて伝え方を変えてみた。」「問題だと思うところを提言して自分なりに案を出してみた。」などなど、文句があってもその先の具体的な行動に繋がっていたり愚痴で終わらない未来志向の話であれば全然良いと思います。(※ただその際、その人にとってはおかしいと思うことでも、会社全体で見た時には合理的なやり方である場合もあるので、自分の考えが部分最適なのか全体最適なのか、という視点も持っていた方が良いと思いますが、全ての情報にアクセスできるわけではないでしょうから、少なくとも全体最適ではないかもな、という可能性に留意できていれば良いと思います。)

ですが、そういうんじゃない純度100%の愚痴や不満を聞かされた場合。聞かされた側はどう感じるのかというと、それは「…目の前の取引相手にそれ言っちゃう?この人は社会人としてのモラルが身についてない人なんだな。」です。
家族や友達や、居酒屋の席で同僚同士でグチるのは分かります、そんなことは全然あるでしょう。だけど取引先は仕事の相手。あなたがその会社を通して仕事を通して関りを持っている相手であり、個人の感情や不満をぶつけて良い相手ではありません。会社の立場を背負った自分、という意識を忘れずに接しないといけません。

愚痴を言っているその人がもし転職して違う仕事に就いたとしても、その人とは仕事したくないなぁ~と思いますし、まして引き抜きなどは「うちの会社に来たらうちの会社の文句を取引先に言うんだろうな」と思われてしまうので、絶対に無いでしょう。
自分のいる会社の文句を、誰に言って良くて誰には言ってはいけないのかが分からない人とは、怖くて一緒に仕事は出来ません。それは愚痴にとどまらず、相手によってどういった話をどこまでして良いのか、の判断が出来ない人だと見なされるので、仕事をする上において非常にリスクの高い人だと見なされるでしょう。
その人は、愚痴を言いながら、将来の仕事相手や就職先になるかもしれない候補の可能性を自ら失っているのだと私は考えています。ジブン株式会社という観点で考えると、せっせとお客さんを失うという営業に精を出している状態と思います。会社ではなく、その人自身の信用がどんどん失われていくのです。

〇逆に有意義な話ができるのはこんな相手

ではお仕事相手にはどんな話をして欲しいか?どんな話がしたいか?を改めて考えてみました。

新しい情報・面白い情報を持ってきてくれる人
常に情報収集をして、早い情報・新しい情報・面白い情報・正しい情報を持ってきてくれる人は話がしたいと思います。今の業界や同業他社の動向、M&A、廃業、倒産、トップの人事から他所の会社同士のトラブルなどなど、あらゆる情報の中に次のチャンスの一手が隠れていたりリスクを回避するヒントをもらったりします。
あまりに話し過ぎる人だと、他所でも同じように話し過ぎちゃうのかな~と懸念されてしまいますから、そこは注意です。

その場で決まる人
なにか決めなきゃなんないって事も多いので、決めなきゃいけない事がある時にその場で決める人はとても助かります。その場で最終結論は出なかった場合でも、「いつまでに決めるか?」や、「決める判断をするために、あと何を調べないといけないか?」をその場で明らかにし物事を一緒に進められる人は、仕事を一緒にしたいと当然思われますので声がかかる事が多いと思います。
次回の打ち合わせまでに各々で検討しましょうだと、その打ち合わせ終わった瞬間にもう皆忘れてしまって、次の打ち合わせまで棚上げ、てな事態が普通に起こってしまいますので、その場で決める・その場で進める、コレです。

感じよく・立場をわきまえて
そもそもの前提にはなりますが、感じ良く・受け答えははっきりと、そして今回のタイトルの逆で「自分の会社の文句は言わない」人です。

〇まとめ

「仕事相手とどんな風に話したいのか」は、かなりその人によって意見が別れるところですね。
まずは世間話で場を和ませたい人もいますし、お互いのプライベートな話までして人となりまで分かりたい人もいます。
反対に用件だけズバッと話して5分で終わりたい人もいるし、何故自分がそう思うのかを詳細に理由を話したい人もいる。

「何が良いのか」には答えがありませんが、「何が悪いのか」はハッキリしていて、今回の「自分の会社の愚痴を取引先に話す」は、私はハッキリと、してはいけない事だと思っています。
何気ない愚痴のつもりでも、何気ないという事は無意識レベルでしてしまう行為だという事。つまりその人の習慣になってしまっているのです。
習慣で何気なくコツコツと不信感を積み重ねてしまっているのです。

そうじゃないんだ、どうせ積み上げるならば取引先との信頼関係を築きたいという人、ジブン株式会社の信用を築いていきたいと言う人は、まずは「何気なく愚痴を言っている自分」を自分で自覚することからが始まりだと思います。
愚痴を言わない。たったそれだけと思うかもしれませんが、日頃何気なく言っている人にとっては、こんなに日頃の生活の中で自制しないといけないのか!と最初は驚くと思います。

どうせ積み上げるならば、信頼を積み上げていきましょう(^^!

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