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女性大学教員の妊娠生活②:妊娠中期編

順番が前後しましたが、妊娠中期編がまだだったので
いろいろあったな〜と既に懐かしく思い返しながら書きました。

ようやく安定期突入

一般的に安定期と言われる妊娠16週。
(医学的には安定期、という言葉はないらしいですが)
この頃はつわりも落ち着き、おなかもそんな大きくないしで
久々の体調良い時期を満喫していました。
年度末で何かとイベントが多い時期でもあり、
学外の仕事も色々と重なり出張に行ったり、
研究の方も進めたりと忙しく過ごしていました。

あと、妊娠しているし!ということで
健康への意識も高まり、笑
食事に気をつけたり、ヤクルト飲み始めたり早寝したり。
また、妊活を機にはまったランニングも再開。
女性の運動・スポーツ離れが問題になっていますが、
多くは妊娠・出産等をきっかけに運動・スポーツから離れてしまう
と言われているんですね。
そんな中でも、「妊娠中もランニングしてました!」って言いたくて、笑
強度は以前より落としていましたが、少しずつ運動も再開しました。
てな感じで、ここ近年にないくらい健康的な生活を送っていたこともあり、
なんか心身ともに充実してるな〜と
今振り返ると妊娠期間中唯一、ハッピーな時期でした。

思いがけない切迫早産の診断

さて妊娠中期20週のある健診にて、
子宮頸管長っていうのを測った時に、短め、との診断が下りまして。
子宮頸管長っていうのは子宮の入口の長さのことなんですが、
早産の傾向を把握する1つの指標として大体の病院で妊娠中期くらいから測るらしいです。
この長さが、臨月前の妊婦だと平均35〜45mmくらいらしいんですが
その時点で34.5mm。
ちょっと短めだね、ということでこの時期本来1ヶ月ごとの健診が2週間毎になり、
その経過を観察していたのですが…。
その後どんどん短くなり
30mmちょっと(22週)→21-24mm(24週)になりここで自宅安静指示。
病院によって診断基準が違うのでなんともですが、
調べたところによると25mm切ると入院、というところもあるらしい。
でも私は自宅安静のみで、寝たきり!まで強いことも言われずに逆に不安に…。
産婦人科の友人がいたので聞いてみたところ、
子宮頸管長だけでは早産リスクは計れず、
また安静にしたり、入院して張り止め等処置を施したからといって
効果があるとも言えない、なんとも言えない状態らしいです。

とりあえず医師に診断書をもらって、
この頃ちょうど3月終わり〜4月頭だったので授業もなく
1週間とりあえず自宅安静期間を過ごしました。
というものの、別居婚で1人暮らしなので完全安静はできず、
家事は最低限にしつつもご飯の用意などは自分でやるしかなかったです。

1週間後の診断で、良くはなっていないけど悪くもなっていない状態
ということで一旦仕事復帰したものの、
その後も25mmを常に下回っている状態だったので張り止めを服用しつつ
騙し騙しやっていました。
その期間中、お医者さんも強い指示はくれず、でもなんとなく心配だし
100%の状態で仕事はできないしで、めちゃくちゃモヤモヤしてたな…。

先輩の先生からの言葉


でもそれを知っただいぶ先輩の先生方(女性)が心配してくれて、
「今はお腹の赤ちゃんと自分の身体を1番優先で考えて良い時期。授業なんでどうにだってなるんだから、赤ちゃんと自分のためになる行動をとって!もし何もなくても、誰もそれを咎めないんだから!」
と言ってくれました。

この時は、赤ちゃんに何かあったら…という不安や
急に何かあった場合、助けてくれる人が誰もいないことへの不安がある一方、
急に仕事に穴をあける申し訳なさでいっぱいで葛藤で死にそうな時期でした。
その言葉をもらってから、何かストンと気持ちに少し整理がつき、
思い切って早めに産休を取り、実家に帰ることにしました。

幸いにも、非常勤をお願いしていたのが
数年前に定年退職をした前任の先生だったので
予定を前倒しして授業を持ってもらうことに快諾をいただきました。
主治医にも相談して、診断書を出してもらうのは問題なくできたので
職場の方でも傷病休暇の扱いができ、
5月頭くらいの妊娠28週から早めの産休に入りました。
(ちなみに傷病休暇中の給与は60%くらいはでました。産休中の給与は出産後に出産手当金としてこちらも70%くらいかな?入る予定ですが出産後3ヶ月経過した現在もまだ振りこまれてません。笑)

診断書をもらうために最後に受けた診察では、
子宮頸管長が20.1mmになっており
実家への移動(車で5時間くらい)を止められるというまさかの事態になりましたが。笑 どうしようもないので帰ってきて、その後もなんともなかったのでよかったです。

ほんと、妊娠って思いがけないこと起こりまくる


改めて、普段健康に問題がなくても
妊娠って何が起こるかわからないんだな、と実感した出来事でした。
子どもが生まれてからもそうですが、
先のこと考えてリスクヘッジしたいと思ってしまいがちだけど、
でもその時になってみないとわからないし、杞憂に終わるかもだし
その時その時、問題が起こった時にその都度対処していくしかないですね。

あと今回上記の体験して色々調べて知りましたが、
妊娠や思いがけない休職などの際、
代わりの人探さなきゃ!とか思いがちでしたが
本人には代わりの人材を探す義務ないらしいですね。
雇用側の責任らしい。
なんか色々責任感じちゃって、本当に申し訳なさで死にそうになりますが
制度なんだからとどーんと構える鈍感さを身につけたいですね。


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