つらつら

長距離運転の
ちょうど真ん中あたり。
休憩にと立ち寄った
夜ふけのコンビニで
出迎えてくれた曲。

懐かしい曲は呼び覚ます。
聴いていた頃のことや
歌詞や曲のイメージと
重なる過去の思い出を。

買いもしないカップ麺を
選ぶふりをしながら
しばし聴き入る
GLAYの「グロリアス」。

今でこそ
すっかり枯れ果ててる私にだって、
この曲の歌詞のように
恋に恋焦がれ恋に泣いた
10代の頃も
人並みにあったんだよな
ってことを思いだした。

不思議なものであの頃は
いくらでも寝ていられたし、
いくらでも起きていられた。

稀にある
どうしても眠いけど
起きていたい時には
タバコとコーヒーのセットが
定番の眠気覚ましだった。

いまや、タバコをやめて久しいが、
吸いたい気分になっている。
グロリアスのせいだ。

そもそもここには
眠気覚ましを買いに来たんだけど、
流れでタバコも手に取りそうだから
コーヒーを買うのはやめた。

代わりに買った
レッドブルとグリーンガム。
原稿締め切り間近のような組み合わせ。
途端に色気がなくなったが、
今の私には分相応である。

さあ、
今から
店を出て
北へ向かう。

居眠り運転はしなさそうだ。
いいんだか悪いんだか
耳に残るグロリアスが
変に私を揺さぶってきやがる。



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