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大切な場所のこと


おじいちゃんの三十五日法要で、0.7日ほどだけ帰省しました。
夜行バスです。

早朝に着いてからすることがなくて、私は1人で久しぶりに地元の街並みを散歩しました。



まず、人が全然いない。
観光地だからいつもは人で賑わっているのに、朝はだーれもいない。
静か。
こんなに静かなのは初めてだ。
みんな寝てるんだなぁ〜
街が一休みする時間だ。
空白の時間があるっていいな。

みんな、ちゃんと生きてるんだなぁ。
休息があってこそ、生活を営んでいるって感じがする。


たまに散歩のおじさんとかにすれ違う。
あと、6時をすぎたあたりからは少しずつ生活音が聞こえ始める。
台所の音、人がしゃべる声。


地元には朝市っていうのがあって、
おばあちゃんたちが川沿いやお寺に小さな屋台を出して、
とれたての野菜、手作りの食べ物、手作りの雑貨や日用品を売っている。
毎朝早くから行われるその準備の様子を見ることが出来た。
早起きして一つ一つ品物を並べている。


あぁー、やっぱりこの街が好きだなぁ〜
なんか、言葉に出来ないけど、
からだの中とか感覚的な部分で思う。
私はここが好きだし、ここで生きる人たちが大好きです。



街を歩いてると、色んな記憶が蘇ってくる。

道、建物、お店、この街のあらゆるところには私の思い出がひそんでいるのだ。


それは、明るくて笑い声さえ聞こえそうなものもあるし、なんだかちょっと恥ずかしいものもある。
あんまり思い出したくないものだってある。


友達とよく通った場所。
このお店でこんな話をしたなぁ〜。
あの川に制服のまま入ったっけ。
あのメンツでこの自販機使ったなぁ〜。

もちろん懐かしくて嬉しくて。
でも、もう戻らない日々だ。
あのころ隣にいた友人が、今では遠い存在になってたり。


高校生の時に通った道は、受験期を思い出す。
重い荷物を背負って猫背になりながら、

今日はあの範囲やらなきゃなぁ〜
あ、あの課題もあるんだっけ
とか思いながらいつも1人で歩いてた。
赤本、重かったなぁ〜


あのころは家と学校と塾が、私の世界の全てだった。それ以上の世界を知らなかったし、知る術もなかった。
都会なんて想像もつかなかった。「東京」って全く別の世界だと思ってた気がする。
外国くらい遠い、テレビの中の世界って感じ。



でも志望校への憧れだけはずっとあって、そこでの生活も何度も想像して、それでなんとか乗り越えてきた。


逆に言えば、想像ではとてつもなく広くてキラキラした世界を見てたのかも。
自習室のひとつしかない小さな窓から、いつも空を眺めてた。

空から、何度も遠い世界を想像した。
ワクワクした。
形のない何かにとてつもなく憧れてた。


空は全部と繋がってるから。
どんなに偉い人も、テレビの中の芸能人も、言語文化の違う遠い国の人も、見てる空はみんな一緒だ。
そう思うとなんだか、良いのだ。

すべてと繋がっているという嬉しさ
でもその多くの人と生涯会うことはないんだという寂しさ
ひろいひろい世界への憧れ、期待
自分の可能性が無限であるかのように感じること


空はすごい。
東京で暮らしてても、見上げるのは昔と同じ空。同じ空だから、大丈夫だ。きっと!





まあでも、今の自分からすれば、あの頃はめちゃめちゃ狭い世界で生きてたなぁって思う。

すごく、頑張ってたなぁ〜。
あの頃の自分を褒めたいなぁと思いつつも、あんなに頑張ってくれてるのに未来の私は志望校に行けてないので、なんだか合わせる顔がない。申し訳なさすぎて、あの頃の自分をまっすぐには見れない。
めちゃくちゃ頑張ってるのにごめんよぉ〜ってなる。悔しい。だから受験期のことはあまり思い出さないようにしてるのだ。


高校を卒業して2年ちょっと。
いやぁ〜、成長した気がする!
世界が広くなった!本当に!たくさんの人に出会って自分の幅も広がった気がする。


でもやっぱり、私の帰る場所はここなんだよなぁ〜。

この街のあらゆるところには私のこれまでの人生がつまってて、私の記憶と結びついてる。

今これを書いてるのは近所の神社の椅子。
ここは、成人式の時に振袖で写真を撮った場所!
近くにはよく通ったカフェがある。

あぁ〜!どれだけ離れてても、やっぱりここが私の場所だし、生きてきた証というか、
ここが私の人生だなぁ〜。
私はここで育った。私をつくったのはこの街だ。ここがすごく好き。

何かあったらとりあえずここに戻ってこればいいや、って思って生きてるし。


こういう場所があること、とっても幸せだなぁって思う。

この街も、ここに住む人たちも、全部大好きだ。
私を支えてくれる土台。


私は「ふるさと」っていう歌がとっても好き。
「夢は今もめぐりて 忘れがたきふるさと」
この街を思い出すから。

将来地元に戻るのか、どう生きていくのかはまだ分からない。分からないというか、今すごく悩んでいる。
だけど、ここは私にとって帰る場所で、それは多分ずっと変わらない。
どこで生きるにしても、それを忘れないでいたいなぁと思います。きっと忘れないけど!




おわり




今の気分
夜行バスに乗りました🚌
あれって本当に、全然寝れない。
電車だといつも隣の人に迷惑がられるくらい爆睡なのになぁ〜。
どれだけ乗り換えが多くても、目をつぶれば毎回すぐに寝れる!

それなのに!
「寝るための」バス、ってなるとなんだか寝なきゃいけない気がして、眠れなくなるんです。
あ〜あ!人間って面倒くさいなぁ〜🌙𓈒𓂂𓏸


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