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個展に足を運んでもらう事の難しさ


絵を描いて活動し始めて
14年くらいか

活動開始の基準は難しいが
僕の場合は始めてイベントで
絵の展示をしたところから数えている

自分の名前が書いてある
フライヤーを見た時は嬉しかった

そんなことはさておき

最近
大阪での10回目の個展が終わった

遠征って難しい
当たり前にお金も時間もかかる
労力もかかるかかる

それもさておき

大阪個展での話をしたいと思う

よく見る顔のお客さんが来た

そのお客さんは
僕がいつも東京個展をしている
ギャラリーのスタッフだった

そのギャラリーで働く前から
僕のことを知ってくれていたみたいで
Tシャツとかも買ってくれていた

初めてその話を聞いた時は
ビックリしたなあ

その人がギャラリーで働きだしてから
3、4年くらいずっと
お客さんとしても
ギャラリーのスタッフとしても
東京個展を見守ってくれていた

その人が大阪個展に来た

正直
なんで来たんだろうと思ってしまった

6月も東京で個展をするし
ギャラリーで働いてるんだから
個展は見れるじゃん、と

ギャラリーで働いてるから
いつも当たり前に個展を見れるけど
そうじゃなくて
個展を見に行くという事がしたかったと
個展のためだけに来たと
お手紙にも書きましたと
そう言われた

すごく嬉しかった

お手紙をもらった

「個展会場へ時間とお金をかけて、想いを持っていくということがしたかった、職場で個展が見れるけど、それでも、茜さんの絵は大阪に行ってでも見に行く価値がある、人の心を動かせるというのを伝えたい」と書いてあった

個展中に涙が出てしまった


本当に本当に本当に本当に難しいんだよ
14年やってても
何度も何度も30回以上か
東京大阪で個展をやってきたけども

いつまでも難しいよ
絵を見に来てもらうって難しいよ
人を動かすって難しいよ

どれだけSNSで個展の告知をしても
見てない人は見ていない

絵を描くことはできても
活動をすることは本当に難しいよ

「地方にも来てください」と言われることが
本当にしんどい

「行けません」て報告されることが
本当にしんどい

マジで難しい!!!!!!

個展で緊張したりはしないけど
いつだって不安はめちゃくちゃある

人は来てくれるのだろうか、と

それでも「個展をやりたい」が勝つからやってる

たまにSNSとかで見かける
「個展したいけど人が来てくれるか不安」
って言ってる作家

そんなもんは当たり前だ
その不安と戦える奴が個展をしている

誰もがそこの不安は抱えてると思う

僕もそう

めちゃくちゃ不安なのは不安だぜ

だからこそ

僕の絵が人を動かす
それを確かに伝えてくれたのが嬉しかった

もちろんたくさん
東京の人なのに大阪に来る人も
大阪の人なのに東京に来る人も
愛知からどっちにも来る人も
北海道からも九州からも
どの個展にもイベントにも来てくれる
いろんな所から来てくれてる人がいる
知らないだけでもっといると思う

本当に本当に本当に本当に嬉しい
いつも本当に嬉しいと思っている

昔、まだそんなだった時
東京個展に愛知から来ましたって
お客さんがいて

びっくりしすぎて
「え、なんかすいません!」って
言ってしまったことがあった

すいませんじゃないよな
「ありがとう」だよなって反省した

そのくらい自分なんかの絵を
遠いとこから見に来てくれるってのが
信じられなかったし

今もその気持ちはずっとある
当たり前には思ってはいない

もちろん距離や時間だけじゃないとは
思うけど

なんにしてもいつも
時間をかけてお金をかけて
足を運んでくれてありがとう
個展とかそういうのも来たことなくて
勇気を出して来てくれた人もいると思う
本当にありがとう

特にグッズを買うでもなく
話すわけでもないけど
しっかりと絵を見てくれて
投げ銭を入れて帰っていく人達のことも
知っている

直接的ではないけど、ありがとう
(ちょっと寂しいけどね!)
(たまには話しかけてね!)


勇気を出して声かけてくれる人も
「よかったです」とか
「応援してます」とか
「また来ます」とか
そのひと言だけでも
本当に頑張ろうと思える

福留さんの絵にエネルギーもらってます
とか言われるけども
僕も逆にエネルギーもらっているよ

永久機関かよ

ありがとう

でも、まだまだ
死ぬまで満足なんてないからさ


もっと多くの人が
僕の個展に足を運んでくれますように

もっと多くの人を
動かせるくらいの絵が描けますように


そんな話でした

おわり

LOVA🐴♡



👶🏻お手紙の引用は許可を得てます










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