平岸_20190116_P1570666

平岸爆破事故から1ヶ月。現場はどうなってるか?平穏と変わらない爪痕

2018年12月16日午後8時、アパマンのスプレー缶処理を原因とした爆破事故からちょうど一ヶ月が経った。自分の目で現場を見たくなった僕は事故の翌日に現場を訪れる。その時の様子をnoteに書いた。

ヘリコプターの旋回音が始終鳴り響く平岸の街を歩いて(12月17日15時、爆発現場周辺写真レポート)

事故から一ヶ月

1月16日は事故からちょうど一か月。節目ということもあり、事件その後を伝えている記事が公開された。

スプレー消臭契約突出 元従業員「ノルマあった」 平岸爆発の不動産店:どうしん電子版(北海道新聞)

・札幌爆発事故1か月、前例少なく捜査長期化か : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

消臭スプレーで爆発事故 :: 全国賃貸住宅新聞

ただ、やはり事故当時と比べて、現場の報道は少なくなっている。今、自分の目で見たあの現場はどうなっているのだろうか。

僕は再び自分の目で見たくなり、再び事故現場へ向かった。

平穏を取り戻した平岸の街

一言で言えば平岸の街は平穏を取り戻していた。交通規制はもう行われていない。

こちら事故翌日。平岸駅を降りてすぐの写真

こちらが同場所での1ヶ月後の写真

報道陣がいた事故現場の東側からの写真も紹介しよう。以下が翌日の写真

こちらが同場所での1ヶ月後の写真

もう報道陣はいない。撤去のトラックもいない。

残る事件の爪痕

街全体を俯瞰して眺めると平穏を取り戻しているように見えるが、しかしよく観察すると、事故の爪痕は未だ至るところにある。

放送時間も紙面の量も関係ない、Webメディアのnoteで、おそらく一般のメディアでは細かくてあまり報道されないような、事件の爪痕をあえて紹介していく。

アパマンショップと海さくらの跡

アパマンショップと海さくらがあった場所は片付けられていた。ショベルカーはあったが、人はいなかった。

(左側が爆発現場。訪れた12時が昼休みだったか、今日が休みか、もう停止してしまっているかは未確認)

跡だけ見ると、もうここにアパマンショップと海さくらがあったことはわからない。それぐらい何も無くなってしまっている。

マンションの窓

アパマンの裏側に高いマンションがある。

アパマンの建物とマンションのバルコニーが面していたこともあり、事故の爆風でガラスドアが割れてしまっていた。

外から確認できる範囲では、今もそのバルコニーのガラスドアは木で補修しているままだった。こちらもまだ回復していない。

補修した木のドアでは太陽光が入らないだろうし、隙間風もあるだろう。しかも季節は冬。暖房費も上がるはずだ。

隣の建物

アパマンショップにあるロイヤルホストのある建物の壁が剥がれてむき出しになっている。これも事故の影響と思われる。

ロイヤルホストの営業

海さくらとは小さい道路を挟んで、逆側に位置していたロイヤルホスト。崩壊してしまった海さくらよりは被害が少ないとはいえ、ロイヤルホストの被害も大きい。

(アパマンショップ側からのロイヤルホストの様子)

事故から一ヶ月。まだロイヤルホストは営業を再開できていない。

「休業日」という看板があったが、これはおそらく、このような長期休みに使う看板ではないだろう。正しくは「休業中」だと思う。「休業中」の看板なんて用意していない。そんなことは起こる想定はしていないのだから。

営業が続けられていないロイヤルホストは別店舗への誘導を貼り紙で行なっている。

平岸のロイヤルホストで働かれていた方もこちらの店舗で働いているのだろうか。

ロイヤルホストの看板

事故後に観に行ったロイヤルホストの看板は文字が欠けていた。まずは事故翌日の写真から紹介。

この看板は補修されることなく、撤去されていた。

道路を挟んで向かいの施設 

大きい道路を挟んだ施設。こちらは以前はガラスで囲まれたのではないだろうか。おそらく爆発でガラスが割れ、今はビニールハウスのようになってしまっている。

平岸ゴールデン街にある豊平区爆発事故対応窓口

事故現場を一通り歩いた後、平岸駅周辺を散策すると、平岸ゴールデン街にある「豊平区爆発事故対応窓口」を偶然発見した。

アパマンショップ平岸店の事故に対する対応窓口ようだ。

平岸を歩いて

平岸は一ヶ月ぶりの訪問。街全体は平穏を取り戻している。ただ、残る事故の爪痕。

来月も行くかどうかはわからないが、定期的には訪れようと思う。

僕はどうしてここを訪れてしまうのだろう。平岸が自分と関係がある街、という意識があるのかもしれない。ただ、知人がいるわけでもないし、住んだこともない。残念ながら、未だ上手く言語化できていない。

ただ僕は、この街に起きたことをしっかりと自分の目で見ておきたかった。

追記(6/26)

札幌の爆発事故で被害…居酒屋が移転し営業再開「お客さんに会いたくて」馴染み客ら続々と 北海道



(以前の記事) ヘリコプターの旋回音が始終鳴り響く平岸の街を歩いて(12月17日15時、爆発現場周辺写真レポート)

「おもしろい」「興味深い」と感じられましたら、ぜひサポートをお願いします! サポートしていただけると、より「赤沼俊幸の写真都市」の活動への時間に使うことができます。ぜひよろしくお願いします…! (スキ!を押していただけると未発表フレーズがランダムで流れます😄)