僕はこれは何のためにやっているのか？
これをやると何になるのか？
そのようにやることに意味を知りたい方です。

昔の映画で「ベスト・キッド」という名作があります。
ひ弱な主人公ダニエルとその師匠ミヤギの物語です。
ダニエルがいじめられて、その相手との決着を空手大会でつけることになります。
ミヤギはダニエルのコーチを受けるのですが、練習といえば雑用ばかり。
例えば、車のワックスがけ。
有名なシーンです。
「ワックスを塗る、ワックスを拭きとる」
右手でワックスをかけ、左手で拭き取る。内から円を描くように、ワックスをかけ、拭き取る。
ずっとこの繰り返しです。

ダニエルは嫌気が差します。
しかしミヤギは「やりなさい」としか言いません。

そんな雑用ばかりに耐え、ついにその意味がわかります。

ミヤギが言います。
「ワックスをかけてごらんなさい」
すると、相手の上段の連続の突きを、左右にかわしたのです。
そうです。このワックスかけは、空手の防御のためだったのです。

僕の感想は、もっと早く言えよ！

「このワックスかけは空手の防御の練習だよ。だからやりなさい」
と言えば僕はやるから。
何のためにワックスかけをやるのかわからないことが一番イヤだから。

確かに映画だから、ワックスかけが伏線になっていいと思いますが。
これが現実だったら、僕はミヤギ嫌いです。

「そんなことはお前は知らなくていい。言われたことをやりなさい」
パワハラ上司ミヤギです。

僕はやる意味を知りたい。
何でもそうです。
この目標のために、逆算してワックスかけがあるわけで。
その説明をした方がいいと思うのですが。そうした方がモチベーションも上がると思うのですが。

例えば組織って、大きくなればなるほど分業制です。
それこそ、ワックスかけだけの専門の人がいるわけです。
そのワックスかけ専門の人が、このワックスかけが何のためにやっているのか？このワックスかけが何になるのか？
それを知っていると知っていないとでは、差が出そうな感じがします。

なのでやっぱり僕だったら、ミヤギに何でワックスかけをするのか先に教えてもらうでしょう。
そのかわり、映画はつまらなくなりますが…。