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作品を作れば自分に価値がある気がした。

創作活動をしていない私は、生きていてはいけない気がする。

ずっとずっと、そんな感覚があります。


はじめに書きますが、誤解しないでほしいのは、あなたが作らない人だとしても生きている価値がないと思っているわけではないことです。

私以外の人はみんな生きていて良くて、私だけ生きていてはいけない。私だけに価値がない。

根本的に私はずっと、生きていてはいけない、という感覚があって、その心の穴に創作活動がぴったりはまってしまって、取れなくなったのだと思う。

どこでこんな感情を拾ってきてしまったのか。思考の糸を辿ってみても、それは記憶のはざまにつづいていて、良く思い出せません。

ただ、空が青いように、初夏に葉桜が茂るように、私は生きていてはいけないと感じています。おそろしいくらい当たり前に。

考え方や価値観というより、もっと根本に近い、衝動や感情に似ています。


自分の作品には、妙な自信があって。

人より優れているわけではなくても、自分の作品は自分にとって最高のものであること、そしてその事実は誰にも覆せないこと。

さすがに昔ほど無知ではないので、自分の課題もわかるようになったのですが、それでも自分の作品には価値があると今も思っています。

創作における自己肯定感だけ異常に高い。

それが次第に、創作活動をしている自分には価値がある、という思考に変わり、創作活動をしていない自分に価値がない、となり。
結果、創作活動をしていないと生きていてはいけない、に変わった……のでしょうか。


ポジティブに捉えれば、創作活動が私の生きる原動力となったともいえます。

死にたかった日々に死ぬことなくいられたのは創作活動が命綱になったから。こうして今生きているのは創作があったからだと心から思います。



作れているときは、いいんですよね。
よし、作ったぞ、これが自分の価値だぞ、と満たされて。
強くモチベーションにもつながっているのは自覚があります。

問題は作れないとき。

作れないともう、どろどろに暗い気持ちになるのは、ちょっとどうなんだろう。

しんどいくらいネガティブになってしまうのは確か。

そもそもの前提の、自分は生きていてはいけない、という感覚自体が、何かが壊れていると思うのですが、このあたりは簡単には変われそうにありません。

どうしても作りたい!生きるために!という強い創作意欲を失ってしまうのも怖い気がします。

それでも、変われなくても、せめて自分を追い詰めないように。

信じられなくても、自分を雑に扱わないように。

そうしていくうちに、ちょっとずつ変わっていけたらね、いいよね。


今日紹介する曲は「月影」。

月夜の浅い眠りは、報われない祈りみたい。


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