見出し画像

占い師は地獄に落ちる

          
                                        これはお釈迦様のありがたい教えです。
仏教では占い師を不妄語戒(嘘をついたり、他人を惑わしたり、恩を仇で返す、嘘をついて財を成す)をして人々を占い不安にさせるとして
最も下層の地獄に落ちると仰っているのです。

確かに真剣に占いをし時間をかけて丁寧にその人がより良い人生を歩む事のアドバイスをするのですから、それに相当した対価はあると思います。
適正価格なら生活していくためと言う大義名分になります。

本来人助けとして占うわけですから、それは魂も喜ぶような生き方と言えるでしょう。

占うとは、まじない(マジ無い)魔事を無くす、嘘がない、裏の無い話、マヤカシ無しのマジ、が本来の意味なのですが、特に今の日本では、当たるも八卦当たらぬも八卦と言われているように占いが当たっていなくても責任を取らされたりしません。
ひどい占い師は地獄に落とす等とおどす最低の人もいます。

そして平気で高額の占い鑑定料をとったり、とても高額な講座を、本から得た知識を、さも自分の知識のように知ったかぶりをして、売れる占い師、
稼げる占い師になれる講座、などと言って純粋な人々から騙すようにして、高額なお金をかき集めて生きて行く人々がいるのも事実です。
それが人を惑わすと言うことなのです。そうして本人も気が付かずに?
餓鬼畜生道をずっと下って最下層の地獄へと落ちていくのですね。

それはあまりにも哀れな姿です。

そもそも死んでまでお金を持って行けはしないのですから
この世の欲は、ある程度達成したとしても

魂は解っているので心からの満足は得られはしません。

お金が集まる程に心の奥には不安が溜まっていく
身体は魂とつながっているので間違った生き方をしている、と
解っていますからね

けれど占いに頼りきりになる人もどうでしょうか?

まず、占いより肝腎なことは、自分の人生の答えは自分にしか見つけられない、ということです。(占いは当たる、外れるということではなくそういう流れがありますよ)と自身で知ることにより(運気のリズムを上手に生かして欲しいというアドバイスなのです)

 私たちは生かされているのですから、この世に生まれてきた意味は?
今生の私は何を学ぶためにこの世に生まれてきたのだろう?と省みる事
自分の人生は占いで生きるのではなく、自身で大地にしっかり根を張って生きるということなのです。
そうでないと、占いに振り回されたり、せっかく持っている自分自身の良いところも見えなくなり
占い師に言われたマイナスな言葉ばかりが頭に浮かんで
それに左右される人生になってしまいます。

お釈迦様はこう仰いました
「人間は六つの世界を生と死を繰り返しながら彷徨い続け、輪廻転生を重ねていく
六道輪廻のそれぞれの苦しみの世界を彷徨う事なく、極楽浄土、解脱を目指しなさい。   
(天上界の上の世界、全ての苦しみがなく再生もしない)を目指しなさい」

人がこの世で行った行為(心で思い描いたことも含まれます)によってあの世の行き先が決まる、あの世には六道があり、一番上の世界はもちろん天上界ですが(その上に極楽浄土がある)
天上界のその下に人間界(この世、苦しみも楽しみもある)
その下に修羅の世界があり(不安ばかりの常に敵と戦わなければならない世界)
さらにその下には畜生道(人間として最低な行いを繰り返した人は、来世は人間になれない)
その下に餓鬼道(ここでは常に食べるものがなく畜生道のさらに10倍の苦しみを味わう)
そして最後に地獄があると説いていらっしゃいます。
一つの層を下る毎にドンドンその10倍の苦しみとなって行く、そう説いていらっしゃるのです。

ここまでは仏教のお話ですが、今の世の中で殺生をしない人は居ません。皆、平気で牛や豚そして鳥の肉を貪っていますし、
それが悪い事とも誰も思ってはいませんね?一度食べたらその美味しさから逃れることは出来ませんよね?
ですから、まず十中八九の人々が餓鬼畜生道に落ちることになり、来世は苦しみの多い人生となる訳です。

                                  そう考えると救われない気持ちになりますが
あくまでお釈迦様が説法の方便としてお使いになったのではないでしょうか?
けれど盗みを繰り返し、人を殺した人よりも、もっと最下位の下層の地獄へ行く、そういう占い師には、誰もなりたくはないですよね?

ですから私は自身への戒めとして「占い師は地獄に行く」という言葉をしっかり腹の底にしまい込んでいます。
誰もが元気になって欲しい!明日への希望を持って!
折角頂いたこの命を
今回ばかりは全うし
生まれてきて良かった、と少しでも多く感じて欲しいのです。

お互いに
魂が喜ぶ生き方をしていきましょうね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?