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ドラマ「今夜すきやきだよ」鑑賞談話

3月も残りわずか。
今季(1~3月期)のドラマも「スタンドUPスタート」以外は最終回を迎えたので、良かったドラマの感想を記録しておこう。

ちなみに今季最後まで観たのは・・・・・・

・罠の戦争(月)
・ダ・カーポしませんか?(月)
・星降る夜に(火)
・リバーサルオーケストラ(水)
・スタンドUPスタート(水、残り1話)
・警視庁アウトサイダー(木)
・忍者に結婚は難しい(木)
・100万回言えばよかった(金)
・今夜すきやきだよ(金)
・Get Ready!(日)
・ブラッシュアップライフ(日)

プラス、朝ドラ「舞いあがれ!」&大河「どうする家康」

まー、ホント好きだな~ドラマ(笑)

新ドラマはとりあえず全部録画予約。すべての第一話を観てから次を観るかやめるかを決める、というのがマイルール。

今季は面白い作品がたくさんあった。
バカリズム脚本の「ブラッシュアップライフ」、これは私が書きたい世界のど真ん中。悔しい(笑)。バカリズムさんの描く世界観は自分の好み(描きたいもの)とすごく良く似ている。最初にそう感じたのは「素敵な選TAXI」を観た時だった。

「100万回言えばよかった」は、井上真央・佐藤健・松山ケンイチという大好きな俳優さん勢ぞろいで、それだけでもう見る価値ありだったけど、内容もすごく良かった。井上真央ちゃんが久しぶりに「恋愛モノ」で主演。「花男」の時と同じく全力で応援したくなる素敵なヒロインを演じてくれた。
オバケものっていうのも私好み♪

その他の作品も最後まで楽しく鑑賞させてもらった。ドラマ最高!

さて、タイトルの「今夜すきやきだよ」について、ちょっと語りたいと思う。
このドラマはテレビ東京の深夜ドラマ「ドラマ24」で放送。
ちなみに私、テレ東ドラマの大ファン。有名どころだと「孤独のグルメ」とか「きのう何食べた?」なんかをやっているドラマ枠で、基本「飯テロ」系。「食」関連大好きなのと、1話が40分とちょっと短めなのもイイ。

「今夜すきやきだよ」は、蓮佛美沙子とトリンドル玲奈のW主演。仕事バリバリで恋愛体質のあいこ(蓮佛)と、アロマンティックで料理が得意なともこ(トリンドル)の同居生活を描いている。

仕事をバリバリこなし、お洒落で恋愛体質、だけど家事は苦手・・・・・・というキャラは、割とよく登場する。が、料理や家事は得意だけどアロマンティック(恋愛感情を抱かない人)な童話作家というキャラは目新しい。「アロマンティック」という言葉を知ったのはNHKのドラマ「恋せぬふたり」(岸井ゆきの×高橋一生 W主演)だ。(ドラマって勉強になるな~)

そんな2人が互いの弱みを補完し合って共同生活を送る。お金を稼げるあいこが家賃負担を多く、家事・料理はともこがメインで引き受ける。
これをドラマの中であいこが「イソクマ」と呼んだのがナイスだった。
※イソクマ……イソギンチャクとクマノミ(の共生関係)の略

この2人の他に、男性キャラクターが2人登場する。
一人はあいこの恋人杉浦ゆき(鈴木仁)、もう一人はともこの友人村山しんた(三河悠冴)だ。
この2人の存在、役どころが最高に良かった。

あいこはゆきにプロポーズされ、お試し同居を始めるもうまくいかない。理由は、恋愛感情とは別モノの「生活観」の違い。食器の洗い方、掃除の仕方などへのこだわりが割と強いゆき。
「あいこちゃん、お皿の裏もよく洗って」
「あ、ほんとだ。ごめん」
私はそういうとこ几帳面なのでゆき君側なんだけど、あいこも雑にやってるわけじゃなく、ただ気づかないだけ。あいこが済ませた掃除の後に拭き直しをするゆき。それを見てショックを受けるあいこ。
さらに、互いの両親との顔合わせでは、古い考えを持つ(妻は家を守って夫を支えるのが常道)ゆきの両親に困惑する2人。

こうなると、「やっぱり君とは暮らせない。別れよう」みたいな感じになるのがセオリーなんだけど、このドラマは違った。

1.結婚してからも別居生活にする
2.どちらの苗字にするかジャンケンで決める
3.2人らしい結婚生活(生き方)を創造する

いいな~と思った。これからの時代、「こうあるべき」「これが普通」なんてものはどんどん壊れていくに違いない。いや、壊していくべきだと。
もちろん人道から外れちゃダメだけど、人それぞれに違ったカタチ、生き方があって良いのだ。
結局、長男であるゆき君は、あいこの苗字を名乗ることに決める。(ちなみに私の夫も、私の苗字にしてくれた。長男だけど 笑)

もう一人の男性キャラクターしんた。フリーのWebライター。
アロマンティックのともこが本音で話せる男友達で、あいこやゆきとも仲良くなっていく。
優しくて、いつも笑顔で、主張が弱くて、目立たない。でも人をよく見ているから上手にアドバイスできる。誰に対しても分け隔てなく、みんなの繋ぎ役というか緩衝材というか・・・・・・とにかく彼の存在は偉大だ。
彼もまたアロマンティックなのか、それは描かれていないけど、博愛主義者であることは間違いないだろう。

4人それぞれ考え方や趣味嗜好は違えども、お互いを理解し、共通点を見つけて楽しむ。一緒に美味しいご飯を食べて笑い合う。
ホント幸せな光景。

これからの世の中、こういうスタンスで生きていくのが一番幸せなんじゃないかなと。そんな気づきを与えてくれる、素敵なドラマだった。

(了)


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