【ちおこジビエ】2022年4月の活動

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ごあいさつ

はじめまして!4月から地域おこし協力隊に着任しました、あかりです。兵庫県出身です。株式会社ソーシャル・ネイチャー・ワークスでジビエ事業に携わります。これからよろしくお願いします!

なぜ大槌に来たのか

3月まで法学部の大学生でした。法学を勉強しているうちに、法律だけでは解決しきれない社会課題があることに気が付きました。ちょうどその時、採集の趣味の延長で狩猟免許を取りました。兵庫県ではシカやイノシシがたくさん生息しています。地元の猟師さんにお願いして、猟を見せてもらっていたのですが皆「猟師だけでは生きていけない」と口をそろえて言いました。調べていくと、畑の獣害被害が深刻な一方で、ハンターが減り続けていること、駆除される鳥獣の9割が廃棄処分となっている現実を知りました。駆除に県から報奨金が出ていても、駆除した後に利用する方法はまだ確立されていません。これこそ、法律では解決しきれない社会課題だと考えました。きちんと処理すればお肉はおいしいし、毛皮も加工して利用できるのに、捨てるのはもったいない!獣害被害を防ぎながら、駆除された鳥獣を利用する仕事はないだろうか。大学卒業間近となったとき出会ったのが、地域おこし協力隊と、株式会社ソーシャル・ネイチャー・ワークスでした。

はじめましての出来事がたくさん

新人オリエンテーションや交流会、ごあいさつに行ったりと、人に会う機会の多い一か月でした。とても緊張して、空回りすることもしばしば…
大学を卒業してすぐちおこになりましたので、社会人としてのマナーはまだまだ経験不足。挨拶から名刺交換まで、ヒヤヒヤしてしまいます!でも、上司の藤原さんが「練習練習!」とその場を盛り上げてくださいました。先輩隊員の工藤さんにも、練習相手になっていただけました。本番でも、みなさんにご理解いただき、たくさん練習することができました。みなさん、ありがとうございます!

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ごあいさつした先でサーターアンダギーをいただきました!とってもおいしかったです!

引っ越すということ

引っ越し自体がはじめての自分にとって、住所変更の各種手続きは目が回るような作業でした…やるべきタスクと行先を教えてくださったみなさん、ありがとうございます。
特に、自動車免許、狩猟免許の住所変更はお隣の釜石まで行かなければならなかったのですが…私、なんとここに来るまでペーパードライバーなのです。
高速道路?教習で一回乗りました。一回だけ!
うわあああ!!!速い!!!80kmなんて無理!!!
事務所に戻ってくる頃にはすっかりやつれておりました:;(∩´﹏`∩);:
車にも慣れないといけませんね…

先輩隊員の工藤さん

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そんななにもかもヒヤヒヤ状態の私を支えてくださったのが先輩隊員の工藤さんでした。年も近く、同性ということもあって何でも相談できました。買い物に一緒に行ってもらったり、地元のイベントを教えてもらったりして、新しい友達を増やすこともできました。工藤さんはハンター業務の先輩でもあり、今の私の目指すところでもあります。

山菜ソムリエの同期

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同時期に地域おこし協力隊に着任した松橋さんは、心強い同期です。山菜採りが得意で、渓流釣りもできる松橋さんは、山での遊び方を教えてくれました。元々採集が趣味である私に新しい扉を開かせてくれて、ワクワクが止まりません!

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シカとウドのワイン煮込みをいただきました。美味しい~!(*´▽`*)

地域おこし酒

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大槌の湧水を利用したお酒、地域おこし酒の試飲・勉強会に参加しました。そこで軽食で出たのが、MOMIJIのシカ肉しゃぶしゃぶです。程よくお湯でしゃぶしゃぶして仕上げました。臭みのないあっさりとしたシカ肉はいかがでしたか?私は一瞬で食べちゃいました。

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ハンター見習いの里ジカ捕獲プロジェクト

人の畑や田んぼに出没するシカをくくりわなで捕獲する里ジカ捕獲プロジェクトをお手伝いさせてもらいました。先輩隊員の工藤さんが担当する事業でもあり、今後もお手伝いしていきます!

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くくりわなを実践でかけるのははじめてで、うっかりはじけないか心配です…。

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バネを引く先輩。バネを引っ張るのに力が要ります。私はもたもたしていたら手を痛めてしまうので、素早く行います。

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四日後、メスのシカがかかりました!命を奪う瞬間はまだ慣れません。
しかし、仕掛けを手伝ったところで、覚悟はできています。

大槌の自然を堪能

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兵庫県から大槌へ来たと言うと、みなさん「なぜ?」とおっしゃいますが、ここへ来て一か月でも大槌の良さを体感することができます。
やはりなんといっても、自然は最高です。朝は小鳥のさえずりで目が覚めます。天気も安定していて、晴れの日が多い。仕事終わりに深呼吸すると、山のきれいな空気が肺に抜けます。木のいい香りがして、あぁここに住んでよかったなぁと思います。
休日も山へ出かけて、楽しいことがいっぱいです。山菜を取ったり、シカに出会ったり。釣りにも挑戦してみました!山は車で通るだけでも、とてもワクワクします。

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野生動物が多く、ジビエで地域おこしをしていることもあってか、地域の空気感にも魅力を感じています。移住前に住んでいた地域は山が近いといっても住宅街でしたので、シカやクマが出没することはなく、ジビエは遠い存在でした。山で拾って持ち帰ったシカの角を隠れて洗ったり、ハンターのことやジビエを話しても理解してくれる人が少なかったりと、理解者に恵まれませんでした。大槌では誰に話しても「ああ、ジビエね!」「ハンターやってるなんてすごい」と言ってもらえるので、とっても居心地が良いです(*‘ω‘ *)

教育受け入れ

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大槌ジビエソーシャルプロジェクトをもっと知ってもらうため、教育受け入れも行っています。今回は県内の中学校の修学旅行の場をお借りして、講演会をさせていただきました。みなさん、シカに興味津々です!

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同期が撮った写真。展示のセッティングをしているように見えて……ん?よく見たらクマの毛皮をモフってる!?!?

一か月を終えて…

新しいことがたくさんあって、あっという間に一か月が過ぎました。
どのお仕事も自分の好きなこと、やりたいことに関わることができています。大好きな自然に囲まれて、仲間もたくさんできて、とても幸せに暮らしています。
こうも幸せで、仕事が楽しいと、自分が何に向かって頑張っているのか見失う時があります。そんな時、上司の藤原さんの言葉を思い出します。なぜこの仕事をするのか自分の芯を持たなければならないと。
今の自分の芯は、「自然と命に向き合いたい」です。
害獣と呼ばれても、命は命。できるかぎり活用する責任があると考えています。
来月から、また新しい業務が始まることでしょう。里ジカプロジェクトで、止めさしをすることもあるかもしれません。
きちんと自然と命に向き合えるように、感謝や敬意を忘れず頑張っていきます。

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