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「伝わる絵の描き方」 本の紹介

絵やイラストを、表現の手段の一つとして捉えはじめた頃に手にした本です。

絵を描く心理的なハードルが下がればいいなとも思っていました。

「線一本からはじめる 伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法」OCHABI Institute 著
インプレス 2018年3月21日 初版発行

伝わる絵の描き方

説明と、自分で手を動かして練習するための手順が丁寧に書かれています。

序盤は、線を引くところから始まり、身近な物を簡単な形に置き換えて描き、イラストで伝えることにつながる内容になっています。

人の描き方については、骨格を元にした各パーツの比率について説明があります。
棒人間と平面的な肉付けの練習があり、先の章での身近な物を組み合わせることで、人物の職業や特徴を伝えられる絵が描けるようになる構成になっています。

(私は、練習としてはここまで実践したところで中断しています)

立体的な表現としては、パースの簡単な説明や、鉛筆デッサンの方法も載っており、さまざまな絵の描き方の入り口になっているように思います。
絵画を模写することによって、伝え方の知識にもなる、という視点は新鮮に感じました。

著者が結びに語っておられるように、本書の多くを吸収できれば、自分のやりたい方向に絵を突き詰めていく足がかりにもなるでしょうし、一方で、絵を練習することで得られる「ものをとらえる力」や「伝える力」は、特にビジネスや教育のシーンでも役立つのではないでしょうか。


※私の練習過程は、マガジン「バックヤード」に集めています。
・身近な物を簡単な形に置き換えて表す
 このあたりを突き詰めれば、生活雑貨や食べ物、旅の思い出などをイラストにする楽しみになるかもしれません。

・人の特徴を表す
 ファッションイラストや、記号化した「人」の表し方に役立つように思います。立体としての人を表すには、別の教科書や練習が必要と感じました。


※他の「絵」関連書籍紹介note


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