見出し画像

自分の作品に合うスマホストラップ製作

「スマホショルダー」「ショルダーストラップ」
最近、テレビやネットニュース、街中でよく見かけるワードと、それを身に着ける人々の姿。

なるほど、便利。
リュックを背負って手ぶら化したところで、地図を見るとき、電車の乗換案内を見るとき、支払いするとき。
わざわざリュックを、「よっこらしょ」と半分下ろし、スマホを取り出す。

これがまあ、面倒なのだ。

だからといって、ポケットに入れるのはスルリと落ちる予感。
私のような、基本ワンピースですよ、という人は、そもそも着ている洋服にポケットが無いのだ。

欲しいな。買おうかな。
しかし私は想像した。
よく見かける「スマホショルダー」なるものを身に着ける自分を。

おそらく、あの細い紐によって、元々ある肩こり・首こりは、使用後向こう3日間ひきずるような悪化を見せるであろう。

そして、自転車の乗り降りの際など、私のような仕事・家事・育児の日々では、ぶらりんと下げたスマホの画面は、どこかで「ガシャリ」とぶつけて割れてしまうのではないか。

売られているストラップを批判しているのではない。
ただ、私のスタイルには合わないであろうと思ったのである。

こんなタイプの方は、おそらくそこかしこに居るのではないか?

雑談ついでに、身近な人々に訊いてみる。

「ぶつけそうだよね」「ひっかけちゃいそうだよね」

そんな声がちらほら。

でも、あんなにも街中で見かけ、流行しているということは、大多数の方が満足できるだけのクオリティーなのだろう。

自分が考えた素材で、自分の不安や悩みを解決できるものはないか・・・。
!!アクリルテープがあるじゃあないか!!

アクリルテープ。
それは、よくある手作りレッスンバッグなどの持ち手として使用されているもの。

私の作品の中では、すでに「チャームストラップ」として使用していたので、この時点ですでに構想が固まりました。

丈夫で、太さもあるので、首や肩への負担も少なくなりそうだ。
取り扱いに慣れた素材であることも、後押しポイントとなり、素材は決定。

次に考えたのは、デザイン。

私がイメージしたのは、ギターストラップのように頑丈で、使っていて嬉しくなるような鮮やかなデザイン。

よし。
ここで大体の構想ができました。

普段の製作で、デザイン画を書くことは、あまりしません。
刺繍作品を製作する際も、大枠の型紙を製作し、あとは思うように手を動かし、素材を並べては写真を撮りながら製作を進めます。

自分の作品に合うように、とにかく素材を並べて、撮影していく。
一晩寝かせてから見てみると、"何か違うな"とボツにすることも。

土台にする、アクリルテープは私が販売しているものに合うように、カラーバリエーションを考える。
厚みももちろん重要だ。
カバンの持ち手レベルのものだと、しっかりし過ぎていて、ごわつきが気になる場合も。
扱いやすさを考え、少し薄手のものを主に選んでみた。

中には、染色技術上難しいのか、薄手シリーズには無い色もあった。
悩んだが、色のバリエーションを優先し、少し厚手のものも使用してみることに。

色使いやデザインは、いつものように、次々と浮かんでいく。
あっという間にあとは実際に製作するだけ、という段階に。

組み合わせは、いつものように、あっという間に決まる。

ここからは、実際の製作。
企業秘密の方法で、どんどん作り進める。

作っている最中にも、
「あのケースにはこれが似合うだろうな」
とか
付けている姿を想像し、にんまり。

できた!

私の製作するスマホケースにとてもよく似合う。
かわいいと胸を張って言える、どれも素敵なデザインです。

そして何より、使いやすい。
まだまだ沢山のデザインを製作したいです。

今回も、やっぱり、私のものづくりの原点は、「こんなのあったらいいのにな」。
この感覚、自分の創作活動にはとても大切だと改めて思いつつ。

ネオンピンクとミントグリーンのロングストラップ
ネオンピンクとミントグリーンが爽やか。
ネイビーとオレンジの三つ編みストラップ
ネイビーの土台にベージュのオーガンジーリボンの編み込みが美しい作品
パープルとビタミンカラーのストラップ
ミントグリーンのお姉さんストラップ
森のロングストラップ
緑と黄緑のグラデーションが美しい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?