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物流の【2024年問題】を見据えて、ローソンが『冷凍おにぎり』を販売!食品ロス削減も狙い。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

ローソンが、新たにSDGsの取り組みを2つの都県で試験的に行っています。

ローソンは2023年8月22日、『冷凍おにぎり』の実験販売を開始したと明らかにしました。福島県の10店舗、東京都の11店舗の21店舗で、「焼さけ」など6品を対象に、2023年8月22日(火)から2023年11月20日(月)のおよそ3ヵ月間販売します。

ローソンは今回、この実験販売を参考に、福島県と一般的な東京の店舗で売れ行きなどを比べることを決定したといいます。

配送回数や廃棄ロスを減らし、効率的な物流を模索していきます。ドライバーの労働時間規制が強化される【2024年問題】にも対応できます。

民間調査会社・マクロミルによるアンケート調査で、店舗で店員から「おにぎりを温めますか?」と聞かれる割合が高かった福島県と、常温のまま食べる人が多いという東京都の一部店舗を実験販売として選択しました。

ローソン商品本部・涌井和宏副本部長は2023年8月22日に開いた定例説明会で、「頻度が高い配送や製造がコンビニの大きな特徴なので、物流をコントロールしてドライバーの時間当たりの配送量を増加させないとコンビニは成立しません。鮮度が長く続かずに販売の時間が1日以下の商品で冷凍を加速していくことが大事となります」とし、「SDGsの社会の実現を考慮すると、常温から冷凍商品に置き換えていった方が良いことだと感じています」と説明しました。

今回はこの『冷凍おにぎり』のメリットなどを多角的にご紹介致します。

『冷凍おにぎり』のメリットとは?

画像・引用:ローソン

『冷凍おにぎり』として販売するのは「焼さけ」「鶏五目」「赤飯おこわ」「わかめごはん」「五目おこわ」「胡麻さけ」の6種類で、値段は138~268円(税込み)。

「焼さけおにぎり」は同様の常温商品はありませんが、それ以外の5品は常温でも販売を行っています。

「鶏五目おにぎり」は『冷凍おにぎり』の方が11円安いですが、残り4品は常温商品と価格を揃えます。常温商品だと消費期限が約1日ですが、『冷凍おにぎり』だと賞味期限が120日と長いのが最大の特徴です。

『冷凍おにぎり』を購入した後、自宅や店舗などでレンジで(1500ワットの場合)で35~45秒加熱すると、ほんのり温かい状態で食べられます。店舗では通常のおにぎりもこれまで通り販売します。

通常のおにぎりは消費期限が1日弱ほどと短いことから、1日に2~3回配送されていて、売れ残った分は廃棄処分されます。その反面、『冷凍おにぎり』は賞味期限が4ヵ月あることで、配送回数を削減できたり、廃棄ロスや品切れも大幅に減らすことが可能です。

また、ローソン商品本部・涌井副本部長は、「冷凍のままで配送して解凍して販売するというパターンと、冷凍の状態のままで販売するというパターンが両立しながら常温商品から転換できると考えています」と語りました。

ローソンは2022年11月から東京都豊島区にある実験店[グリーンローソン]で7種類の冷凍弁当を実験販売しています。そして、おにぎり以外にも、消費期限が短い弁当やサンドイッチ、調理パンなどでも冷凍での販売を拡大させたいとし、無駄の少ない店舗運営に結び付けたいといいます。

福島県と東京都の試験販売の結果を踏まえて2024年度に対象店舗の拡大を検討します。

「『冷凍おにぎり』を電子レンジで温める」という食べ方が消費者に受け入れられるかどうかを検証を行い、2025年度を目処に全国展開を掲げています。

参考:ローソンが「冷凍おにぎり」実験販売…東京と福島で、物流効率化や食品ロス削減図る 読売新聞(2023年)

その上で、ローソン商品本部・涌井副本部長は、「味の方はもう十分に同等か、もしかすると『冷凍おにぎり』の方が美味しいかもしれません。時間を止めるということもあって、できたての美味しさを味わって頂けます」とも述べました。



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