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“おかあちゃんの事がきらいやった”〜何でそんな事が言えるん?

おはようございます。寒さが一段と厳しくなり…外へ出るのが億劫になっています。
燈由菜です。

私が母の事を「いややなぁ」「おかあちゃんみたいにはなりたくない」て思う様になったのはいつ頃やろ?て考えてみました。

働き者でおしゃれ好きな母です。
なぜ?きらいになってしまったのか?

以前の記事の中でも少しお話ししましたが、両親が商売をしていた関係もあり我が家には、いつも人が集まっていました。
週末には近所のおかあちゃんの友達や、向かいのおじちゃんとおばちゃんに私の友達夫婦やその子供達等が来て、一緒にご飯を食べて家でカラオケ大会が始まる事が毎週末のお決まりでした。

当時の我が家には、レーザーディスクのカラオケセットがありました。カラオケの盤もテイチクのレーザーディスクのシリーズが全て揃っていたのです。
その頃は楽しかったです。

私も何も考えずに、そんな日々が当たり前の様に過ごしていました。
その後数年後に私の人生は“離婚”をキッカケに大きく変わって行くのですが…そのお話しはまた機会あればお話しするとして。

当たり前の幸せな生活を送れなくなった時にはじめて
今までの生活が“当たり前”じゃなく
とても贅沢であった事に気付いたのです。
毎週末宴会の様に我が家で過ごしていたけど、その時の食事は家でも作っていたけど、ほとんどが出前を取っていました。
中華、お寿司、ピザなど…

ある日思ったんです
「あの代金って誰が払ってたんやろ?」て!
割り勘でお金を集めてたのは見た事無いし、私の友達も来てたけど請求した事なかった。

と言う事は
家が毎回、払っていたと言う事⁈

気付くのが遅い自分にもビックリやけど
ずっと接待していた両親にビックリでした。

それでも、それだけ出来たって事は
それだけ商売が上手く行ってたって事だと理解しました。
そんな事が出来た両親の事を『すごいな』て思ったし、誇りに思いました。

ある時、母が私に言ったのです
「○○さんには、あんなにやったってんのに、お礼も言えへん」

私は「えっ?」て思いました。
『やったってんのに』て…
おかあちゃんが頼まれてやったんじゃなくて、自分の気持ちでしてあげたんじゃないの?

「そんな風に思うなら、やらんかったらええやん」と答えましたが、母が何と返事をして来たかは覚えていません。

随分経っても、母の性質は変わりませんでした。
友達と観劇を観に行ったり、食事に行ったり、買い物に出かけたりしていました。

私は母に尋ねてみました
「○○さんとか、××さんとかとよく出かけてるけど支払いは割り勘なん?」と
すると母が
「そんなん、あの人が出す訳ないやん。私が出してるよ」と聞いて呆れてしまいました。

何でそんな事が言えるんやろ?!

『出す訳ないやん』じゃなくて
貴方が出すからあかんのんちゃうの?
割り勘にすれば、気持ち良く付き合えるんしゃないの?
自分が好きで出してあげてるなら、友達の事を悪く言うなんておかしいやん!

母は友達に対しても、私に対しても
『〜してあげたのに』と良く言ってました。

母の人との付き合い方や、その言い方や取り方が私には納得出来なくて
少しずつ母の事がきらいになって行ったのだと思います。

今でも、私達や母からするとひ孫になる孫達にでも
色々と気前良くお金を出してくれて 『ありがたいな』と思いますが
数日経つと…
「お金なんぼあっても足らんわ!出して来てもすぐになくなるわ!」と
私の前でぼやきます💦

そんな言葉を聞いてしまうと
『ありがたい』が薄れてしまい悲しくなります。

読んで頂きありがとうございます。 高齢の両親をみる為に、正社員からパートに切り替え色々と厳しい毎日ですが、noteと出会えたお陰で楽しい日々が過ごせています。サポートして頂いた収入は大切にチャレンジ活動の一部に使わせて頂きます。今はイラスト頑張ります!