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#8 初めて泣いた有名人の再発報告

古村比呂さん再々再発


古村比呂さんがYouTubeで再々再発の報告動画をUPされました。
動画を見て涙が出ました。
芸能人の病気の報告で涙が出たのは初めてです。
私も抗がん剤治療中にいつも動画を見ていました。
古村比呂さんのチャンネルでは、科学的根拠に基づいた標準治療のお話がたくさん聞くことができます。
ご自分の経験が全てだということは絶対に伝えないチャンネルです。
あくまでも1例であるということを必ず伝えてくれています。

古村比呂さんは、2012年に子宮頸がんが発覚して、治療や手術をされています。
リンパ浮腫を発症して治療中であることもyoutubeでお話しされています。
2017年に子宮頸がん再発したけど治療をして奏効した後に肺やリンパ節に転移が見つかり再々初。
その後も、治療を受け続けて進行・再発がんで経過観察となっていたそうです。
その経過観察中(2023年1月)、5年という区切りの時に再々再発が分かったそうです。

どんなにショックだったか、つらかったか、悲しかったかと思うと、胸が締め付けられました。
これは経験した人にしかわからない感覚なんだろうと思います。
1度告知を受けただけでも「なんで私?何か悪いことした?」と思ったのに。
しかも5年の区切りごとに。
私なんかが想像もできないくらいの思いをしたと思います。
そんな中、発信をを続けて私たちと情報を共有してくれていることを思うと尊敬しかありません。

ネット検索が怖い


乳がんの告知を受けて決めたことは、ネット検索をしないことでした。
一番の理由は、怖いことを目にしたくなかったからです。
あとは、本当か嘘かわからない情報に翻弄されたくなかったからです。
以前から薄々感じていたことではあるけど、世の中の特に人にウケるのは、「社会的弱者の努力が実る感動話」「頑張ったけどうまくいかなかった感動話」だと思います。
「感動ポルノ」という言葉も聞いたことがあります。
ネットで検索して、「治療が成功した1例」「治療がうまくいかなかった1例」に振り回されたくないと思っていました。

判断は間違いではなかったけど、自分の病気について何も知らないのもどうかなぁ・・・とも思っていました。
主治医からも、「調べて知ることは大事」とは言われました。
素人の自分に正しい情報かどうかの判断ができないのが怖いと思っていました。
だから、私が検索したのは、医学論文です・・・笑
何を書いているのかサッパリではあるけれど、論文の初めに書かれている「要旨」と最後に書かれている「結論」をどうにか理解しようと読んでました。

そんな時に、たまたま古村比呂さんのYouTubeを見たのが始まりでした。
世の中には、とんでも医療が溢れていること。
医者が発信しているとんでも医療もあること。
学歴の高い人、お金持ちの人ほどそういう情報に流されてしまうこと。
標準治療がどれだけの年月を経て今存在するのか。
標準治療の凄さ。
聞きながら、自分が今やっている治療を冷静に受け止めることができました。

古村比呂さんの治療がどうかうまくいきますように。
こんなことを思ったのは初めてです。


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