書評:ポール・G・ローレンら『軍事力と現代外交』
1.本書の内容
本書は3つの内容から国際政治のダイナミズムと外交政策に生かす上でのポイントを説明することを試みている。1つ目は歴史の章となりギリシア世界で生まれた外交の知見を出発点に2000年代までの外交史を概説している。ここでは、外交制度・主権概念・紛争や紛争を実行する主体としての統治機構の変化にテーマをスコープを絞って説明をしている。2つ目は理論の章で、外交交渉・抑止・強制外交・危機管理に関する外交政策の在り方についてケーススタディを用いて説明している。興味深い点は191