国会議事堂2

大人の社会見学ツアー(^^)/

私は、国家資格の勉強を開始した 一昨年前頃から、
もともと関心のあった場所へいろいろと足を運んで見たいと思うようになり、
「大人の社会見学ツアー」
と称して、同じような関心を持つ友人と共に隔月くらいの頻度で、テーマを企画して出かけるようになりました。

今まで出かけた場所は、
東京高等裁判所が最も多くて、主に民事裁判の傍聴を体験しています。

それ以外にも、中央大学の多摩キャンパスに出向いて、図書館や食堂や生協を訪れたり。

大抵、それらのスポットに出かけるときには、別のお楽しみスポットもセットにするプランを立てています。例えば、高級ホテルのアフタヌーンティのプランとか…。
そんなときは折角なので、相当の「マダム感」と「非日常感」を味わうようにしています。

で先日は、(1)裁判傍聴 ⇒ (2)ランチ ⇒ (3)国会図書館 のプランを立てて、楽しんできました。

(1)裁判傍聴

東京高等裁判所での傍聴です。
まずは民事裁判を2つ。

最初に傍聴した裁判は、「事業者 VS 個人」 の裁判でした。

目立った話題もなく、かなり短時間で次回日程の調整まで進み、あまり見応えはありませんでした。

次の裁判は「(原告)某大手事業者 VS (被告)国 」の裁判でした。

原告側は代理(弁護士)が3名、被告側は8名が出廷している…という、それだけで、何とも言えない迫力を感じる構図になっていました。
そこへ、裁判官3名が入廷し、着席。

やりとりは、まさに「ザ・法廷」という感じで、インパクトのある発言が度々あり、見ごたえ・聴きごたえがありました。

裁判長からは、なんとなく遠山の金さんのような「桜吹雪感」(迫力)が漂っていたし、国側の発言者からは「被告感」が殆ど感じられないような、キレッキレの空気が漂っていました。

詳細はよく判らないまま傍聴していたのですが、おそらく 国 ⇒ 事業者 に何らかの処分や疑いが掛かり、その処分に対抗する形で、事業者 ⇒ 国 の反対訴訟か何かが行われているのかな~と想像しました。
とにかく国側の「国、舐めんなよ」視線とオーラが強烈で。

あまりにも、それぞれの発言者のキャラが立っていたので、発言者から目を離せない感じで、思わず「次回の法廷も傍聴したい」と思わずに居られませんでした。このようなライブ感が、傍聴の醍醐味かもしれません。

次に、刑事裁判を1件傍聴しました。

法廷外(通路)に掲示された情報で、裁判員裁判である事(一部閲覧制限あり)と示されていたので、裁判員制度に興味が湧いて、入室してみました。
すると傍聴席は、既に満席に近い状態で、空席を見つけるのが大変でした。

その上、とにかく関係者の頭数が半端ないのです。被告席側に刑務官風の制服を着た人が数名、弁護士と思われる私服の人々が8名程度待機していて、それだけでも「ただ事ではない」感じが漂っていました。そこに、数名の被告が各々刑務官のような方々に両脇をガードされた態勢で、入廷…。気づいたら、被告側の席が尋常じゃなく大勢になっていました。

開廷後、モニター画面に、現場周辺の地図や写真が映されましたが、あるタイミングからぱったりと画面に表示されなくなりました。「あれ??画面表示が真っ黒で、おかしいよ?」と一瞬思いましたが、「なるほど、これが閲覧制限というものか」と、すぐに腑に落ちました。どうやら、防犯カメラをもとにした犯行時の動画や静止画などは、傍聴人には見せない配慮をしているようです。

裁判の内容も、日常で偶然目にするようなトラブルではなく、かなり際どい内容でした。映画とか「相棒」のドラマなどで見るような展開でしたが、そのような事件が、平和な一般市民が行き交う街中で発生していた事に、衝撃を覚えました。

入廷の際は、被告(複数名)は皆スーツ姿だったので、その外見からは到底想像もつかなかったのですが、帰路で気になってネットで調べたら、彼らはいわゆる反社会的な団体に属している人々で、ニュースでも報道されていた事件でした。

私にとって初めての刑事裁判の傍聴でしたが、今後の傍聴は当面、民事裁判だけに絞ろうと思います。(刑事事件は生生しくて…キツイです)

(2)ランチ

いつもの「大人の社会科見学ツアー」では、ホテルのアフタヌーンティなどで、「マダム感」を思い切り満喫していますが、今回は時間の節約も兼ねて、農水省の食堂を利用しました。いろいろ小鉢やおかずをチョイスすると、そこそこのお値段になりますが、まずまずの美味しさなので、不満はありません。

周辺にはレストランなども少ないので、結構な穴場だと思います。今度、傍聴に行くときには、国会議員などが利用するような、少しお高めな公共の食堂も探検してみたいと思います。

(3)国会図書館

地下鉄で一駅だし、直線距離でそんなに離れていないと思ったので、お腹ごなしに歩こうという事になり、意気揚々と移動を始めたのですが、東京高裁と国会図書館の間には、容易に通り抜けができないような施設(国会議事堂)などがあり、国会図書館までの移動は、案外と時間がかかりました。

入館後、すぐに利用カードを作成し、荷物をロッカーに預けて、貴重品とかメモだけど透明な袋に入れて入館しました。移動で結構体力を消耗したので、まずは喫茶室で小休止。

中庭に面した席で、寛ぎながら暫く世間話に花を咲かせるという、まさに「マダムの休日」を満喫しまして、日頃のモヤモヤが晴れた処で、イザ、目的だった、書籍と雑誌の閲覧に向かいました。

国会図書館での書籍や雑誌の閲覧は、独特のシステムになっていて、まずは専用PCで、その書籍を調べるところから始まります。

開架の本であれば、カウンターを介さずに閲覧する事はできますが、雑誌や閉架されてない図書は、PCで閲覧申請をすることになります。

国会図書館の利用カードは、ゲートをくぐる時以外にも、閲覧申請の際にPCに接続された専用装置に載せる事で、認証ログインができる仕組みになっています。ログインしたら検索したり閲覧申請をするわけですが、複数本を閲覧したい場合は、まとめて閲覧申請を出します。

実は私、今回は閲覧をしたい図書や雑誌のテーマが決まっていたので、前日に必死こいて、閲覧図書を調べ挙げて、Excel表にまとめておき、そのメモの印刷もとに、現地で閲覧申請を作って出しました。(沢山閲覧したいときは、その程度の前準備をしておく方がスムーズだと思います)

閲覧申請をすると、その後に画面にステータスが表示されるので、閲覧手続きのステータスが準備完了になったら、カウンターに受け取りに行き、館内の好きな場所で閲覧を開始します。館内スペースは広くとても余裕があり、居心地は良いです。

私は今回、雑誌9冊と図書2冊の閲覧を申請し、そのうちの7冊程度で複写カウンターで複写手続きの申請をしました。

複写の申請書類は利用カードを使ってPCにログインし、閲覧中の雑誌や図書を選んで 各々の複写の申請用紙を出力します。その用紙に複写頁を記入し、各冊子の複写希望の先頭と最後のページにしおりを挟みます。

申請用紙と各冊子をセットにして、複写申込のカウンターに提出して、おおよそ20分もすれば、コピー結果の受け取りが可能です。この際に代金を精算します。

いろいろ体験できて、勉強になったし、流石は国会図書館だなぁと思う点も多くありました。図書館を後にするときは、既に日が暮れていました。

今後また、まとまった時間があって、いろんな書籍を傍らにドップリと勉強したいなと思ったら、また訪れようと思います。

私の場合、中央大学の理工学部キャンパス(後楽園)も、国会図書館(永田町)も、職場からあまり離れていないので、自宅から出向いても通勤定期の利用をすれば低コストで済みます。多摩キャンパスに行くより、安上がり。
本当に恵まれているな…と思います。

そんな、得難い体験や、あたらしい場所を知ることができた、「大人の社会科見学ツアー」…楽しかったです。次回の企画を立てて、いずれまた、楽しみたいと思います。