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願い事

今日は、七夕です。

みなさんもご存知の通り、一年に一度だけ、織り姫と彦星が会える日。
考えてみると、好き合っているのに普段は会えないという、悲しい状態。

織り姫(琴座のベガと呼ばれる「織女星」)と、
彦星(鷲座のアルタイルと呼ばれる「牽牛星」は、
一年に一度、7月7日に天の川を挟んで最も光り輝きます。
この日を巡り会いの日として、ロマンチックなお話が作られました。

大多数の人が知っているイベントなのに、今ひとつ盛り上がりません。
なぜでしょう?

理由を考えました。

それは、

「食べ物とタッグを組んでいないから」

ではないでしょうか。

盛り上がるイベントには、食べ物がセットになっているのです。

たとえば、クリスマス。
チキンとケーキは欠かせません。

ローストチキンやフライドチキン。
なかには、七面鳥という人もいるでしょう。

ケーキも華やかです。
イチゴがのったデコレーションケーキ。
シュトーレン、おしゃれなブッシュドノエル。

大人はワイン、子どもはシャンメリー。

クリスマスは、食べ物だけでなく飲み物もそろえて、特別感を出しています。

たとえば、バレンタイン。
世界中から美味しいチョコレートが集まります。

本命チョコ、義理チョコ、友チョコ。
自分へのご褒美チョコ。

種類もお値段もピンキリ。
地味なホワイトデーにも、お返しチョコやクッキーがお店に並びます。

何だか、カタカナ語が多いですね。
次は、ひらがなと漢字です。

たとえば、ひな祭り。
全体的に、桃色で甘い雰囲気になります。

ひなあられに、ひなケーキ。(しまった、カタカナだ)
ちらし寿司に、お吸い物。

ひな飾りが、豪華さを演出してくれます。

端午の節句は、やや地味です。
食べ物としては、かしわ餅のみ。

その代わり、鯉のぼりが存在感を強く主張しています。
五月晴れの中、たくさんの鯉が泳ぐ光景は、外のイベントにぴったり。

それに比べて、七夕はどうでしょう。
スーパーでは竹を店内に持ち込み、願い事を書く短冊とペンを用意するくらいです。

○○を食べましょう。
○○をしましょう。
という、よくあるキャッチコピーが見当たりません。

七夕に合う食べ物は何でしょうか。

ちょっと悲しい恋物語にぴったりなもの。
……お菓子くらいしか思いつきません。

とにかく、何でもいいから、美味しいものと合併して、新たな展開をしてほしい。
イベントにかこつけて、料理やケーキを楽しみたい。

それが、私の願い事です。

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