『遺書』 62 役所からの手紙
[前回からの続き]
北海道に避難してきて初めての冬を、また怯えながら過ごした私。うち震えていた。
もちろん、寒さでも震えていたけど。"寒い"で済むレベルではなくて、"凍える"。"しばれる"ともいう。私はあの毒親、犯罪者にも"縛られている"のだけれど。
ポータブルストーブと、そして掃き出し窓があまりに気密性のないものだから、"窓張りシート"という透明プラスティックシートをホームセンターで買ってきて、窓を覆って隙間風を止めたりもした。
泣き出しそう。声をあげて泣き出せれば、どん