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Jリーグは美しい。

Jリーグは美しい。それだけでいいじゃないか。

とりあえずこの動画を

Jリーグの公式YouTube動画の最後に流れる
”スタジアムが待っている”というメッセージとともに
ピアノとホーンで演奏されたエンタティナーの曲と
サポーターの映像が流れるPVが好きだ。
ぜひみなさんに見て頂きたい。

※こちらはフルバージョン

なんだかJリーグの良さがすごく伝わってくる。
老若男女多くの人に愛されるJリーグ。
家族でスタジアムに行けるJリーグ。
地域に根付くJリーグ。
誰をも魅了し笑顔にするJリーグ。

倉敷氏の名実況から見るJリーグとは

”日本のサッカーはいいですね。 ギスギスしたリーグが世界にはあります。 だけど自分たちのJリーグというものは、 これでいいんじゃないかな、と思います。 誰もが来て楽しい、ファミリーで来て楽しい、 子供たちと一緒に来られるJリーグ。 もちろん一戦一戦はタフな真剣勝負だと思うし、 そういうところから世界を目指していくというのが 僕らの国のサッカーだと思いますが、 だけど、Jリーグの中で 片方が勝ち、片方が敗れるということがあったとしても、 全力を尽くして戦った後に心を通わせる光景があるスタジアムを、 いつも期待したいと思います。”

このプロモーションビデオを見て真っ先に思い浮かんだのは、
倉敷保雄さんのこの名実況である。
Jリーグファンの中では、有名な実況だと思うが、改めてこの実況を思い出した。負けてなお、相手チームにエールを送る。例え降格が決まってもなお。
勝ち負け以上に相手を思いやる、試合が終わればどちらも同じサッカーファン、
相手の気持ちに立ち、また会おうぜと昨日の敵を友とする。
本当にこれでいいんじゃないかと思う。

もちろん列強国のサッカーやリーグに比べれば考え方は温いと思う。
こんな事言っているから強くならない。それもわかる。
欧州/南米に追いつき追い越しW杯で優勝するには、トップを見習うべきである。確かに技術や戦術は大いに見習うべき点である。
でもフットボールの文化を構築するにあたって、見習うべきもの、普遍であり自らの特色とすべきものがあると思う。特に特色が無いと文化は成長/成熟しない。
その特色は戦術やプレーだけじゃなくサッカーに対する考え方や楽しみ方に現れても良いんじゃ無いだろうか。そう思う。

日本サッカーの形容詞

ブラジルで同僚に日本のサッカーリーグってどんな感じなの?と聞かれたことがある。恥ずかしながら、当てはまる形容詞が浮かんでこなかった。
ブラジル文化の影響を受けたリーグ。技術に優れたサッカー。決定力がないサッカー。なんだか色々な表現があるが、これが日本のサッカーでありJリーグであるとしっくりくるフレーズは見当たらなかった。日本サッカーの基盤となるJリーグってどんなリーグなんだろう。

主審の引退から見る我が国のフットボール

それを解決してくれる動画に先日出会った。
今シーズン限りでJリーグから二名の審判が引退された。
両名に対して最終戦で引退セレモニーが行われ、Jリーグ公式動画でも取り上げられ、DAZNのジャッジリプレイでも特別編が放送された。
審判に対して各クラブやサポーターがコメントを出したり、セレモニーを行ったりと、関わる全ての人たちでがJリーグの主役であり、それをリスペクトし合うという環境が改めてフューチャーされていた。
そういう意味では、本当にJリーグの良さが全面に現れていた良きシーンであったと思う。
そのDAZNの特別編の中で家本主審が、競技規則にフットボールは美しくと書かれていると話していた。続けて、”スタジアムの全ての人が美しさを作り出した。
それが世界でも初めてなんじゃないか。美しい世界がそこにあった。”と。
やけに私にはその美しいという言葉がしっくりきた。
冒頭の動画で感じた思い、倉敷さんの実況、そしてブラジル人同僚への答え。
”Jリーグは美しい。”

Jリーグは美しい

Jリーグは美しい、それだけでいいんじゃないだろうか。
強くなるには時間がかかるだろう。考え方は甘いだろう。
それでもみんなに愛されるフットボールを作り上げることに私は意味があると感じているし、この美しさは日本のサッカー文化の礎になるのではないだろうかと感じている。
大した影響力もないがブラジルの地でもJリーグに関心を持つ人が一人でも増えるように。。
だからこれからは胸を張って言いたい。
"J league is beautiful."

Tchau!!

※文中でJリーグと日本サッカーとどちらでも捉えられる文脈が多々ありますが、
(どちらを意図するか紛らわしい場面が多々あります)
Jリーグ=日本サッカーという目線でも見て頂ければ幸いです。


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