体験と交流がなければ愛は生まれない。【地元愛】

皆さま、こんにちは。
【書くンジャーズ】水曜担当のAKIです。

今週のテーマは【地元愛】

私は今、神奈川県横浜市に住んでいる。住み始めて7年目。
横浜市は18区あり延べ面積は437.49k㎡、神奈川県の約18.11%と、けっこう広い。なので自己紹介のときには「鎌倉寄りの横浜に住んでいます。歩いて5分くらいで鎌倉市なのでギリギリ横浜市民です」と言うようにしている。すると「お~」みたいな反応があることが多いが、多分みんなが想像しているイメージとはだいぶ違うところだと思う。

みんなが想像する横浜。

観覧車や赤レンガ倉庫、ランドマークタワーに、半月形をしたヨコハマ グランドインターコンチネンタルホテル。
近代と異国情調が調和する都市。

みんなが想像する鎌倉。

あまり良い写真がありませんでしたが、寺院が沢山あり、江ノ電がコトコト町中を走っている。
人情と自然が豊かな和の静寂を感じる古都。

実際の地元。(笑)

普通~~~。
駅前はそれなりに栄えているけど、離れるに従って住宅とか工場が増えていく、地方によくあるパターンの街。
最近は大きい工場はどんどんなくなって、大型(高級)マンションがいくつも建設中だからそのうちベッドタウンみたいな感じになるのかな?


さて、今週のテーマの「地元愛」

私は今住んでいるところという意味で「地元」という言葉を使うことはあるが、そこに愛はないと思う。

7年も住んでいれば愛着ぐらい湧きそうだが、暮らしやすい場所だよねーという程度の認識。都心にはちょっと遠いが最寄り駅はターミナル駅で交通の便はいいし、駅前には商店街があって、小さい飲食店も多いところは気に入っている。

それなら「生まれ育ったところを地元として、愛はあるのか」と考えてみたが、残念ながらそこにも愛は見つからなかった。
就職して家を出たあと、親も引っ越し、住んでいる友達も少なくなった。
少し前に訪れる機会があったが、すっかり町並みは変わり、知らない街になっていた。変わらずに在るものを見つけたら懐かしい気持ちにはなるかもしれないが、それは郷愁であって愛ではないだろう。

地域に愛が生まれる条件は、その場所でさまざまな体験をすることと、そこにいる人たちとの交流である。

生まれ育った場所に愛を感じやすいのは、それだけそこで多くの体験を重ねてきているからだし、友達やご近所さんなど人との交流も多かったからだろう。
そう考えると地方のちょっとヤンチャな出身の人たちに、実は地元愛が強い人が多いのは納得がいく。

住んでいる場所に関しても同様で、そこに住んでいる年数は関係ない。
近所を散策し見つけた好きなお店やスポットの数、近所の人やお店の人と交流の密度が高い人ほど地元愛は生まれやすい。
つまり自宅に引きこもっていたり(←私)、駅と自宅を往復し、途中のコンビニでお菓子を買っているだけでは、何年住んでいようと愛は生まれないのである。

たまに生まれも違う、実際に住んだこともないのに、その土地が好きで好きでたまらず、何度も訪問する人がいる。彼らはその土地で忘れがたいほど強烈な体験や交流の経験を心に深く刻んだ人たちなのだろう。

そんな感じで「地元愛」について考えていたら「地域デザイン」のヒントがいろいろと見えてきた。
それについてはまた折をみて記事を書きたい。

「地元愛」は持てなそうだけど「地域デザイン」には興味があるデザイナーのAKIでした。


先週のマガジン【二十歳の自分に勧める本】はこちら

そして個人ブログでマガジンに投稿した記事の振り返り記事を書いています。今回は選に漏れた本のご紹介をしています。


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