漣
傍から見た私の家族は一般的な仲の良い家族｡ だからこそ居心地が悪い。 というより、都合が悪い 母と父は仲がよく、私と優秀な弟を愛情注いで育ててくれた また、姑問題や親戚の悪い噂もなく 普通の家族 いや、普通以上に幸せな家族なのかもしれない だからこそ私はどうしていいかわからない 小学校のころはけっこうヤンチャして過ごしていいた 多少のいじめもあり色々と問題のあった学年にいたが､私はそれに揉まれるがまま 崩壊していく学級をただ呆然と眺めいじめられている人の顔を覗いては
最近のスマホにはイヤホンのジャックを入れるところがないらしい そういえば私もその穴の名前を知らない とある日スマホを買え変えなくてはならなくなったとき有線の繋がらないスマホと知らず買った 気づいたのは家に帰って無線のヘッドホンの充電が切れ､有線切り替えようとしたとき あれ？ない と思った 少し寂しかった 有線のイヤホンには甘酸っぱい思い出があった 受験期 自習の時間に学校でまで受験勉強なんかやってられっか！とふたりで先生には内緒で動画を見ていた 私の机にもう一
ただいまとおかえりを最初に言う人が 家族じゃなくてもいいと教えてくれたのは 君たちだよ ありがとう
綺麗な言葉を見せないで やめて 私がより汚く歪んで見える 私を幾度変えたいと思ったか やめて 泣きたくなるの 私の醜い理想が君の美しさで浄化されそうなの やめて 私を肯定しないで もっと私を憎んで もっと私を貶して 優しい言葉を使わないで 私が私じゃなくなる
貴女に刃を握らせて 一生分のお願いを使ったら 私はいつまでも 貴女の忘れられない人になれるのかな いつかどうせ死ぬのならば今すぐにでも貴女の手で私を 傷つけて 壊して 汚して 殺してほしい もしそうしてくれるなら､それくらいの仲になれるのならば 友達だってなんだってやめてやる そしてこの世には存在しない仲になろう この世には貴女と私の仲を表す言葉は無い 違う世界でまた会えたら 次は 次こそは
