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【シンガポール 14日間ホテル軟禁日記】#14_食事について② ~サラダについての考察篇

2020年8月17日、シンガポールに5ヶ月ぶりに入国。

入国後14日間はシンガポール政府指定ホテルでの滞在が義務付けられている。その14日間+前後数日で、起きたこと、思ったこと、考えたことの記録。

※誤った情報が含まれる可能性、個人の思い込みや考えが多分に含まれていることはご容赦ください。

【Day 10】~1周することの感慨深さと10日前の未熟さ

10日目が終わろうとしています。

今夜の夕飯を開けたとき「めっちゃ見たことあるな…」と思い写真を見返したら、2日目の昼食とおかずが100%シンクロしていることに気付きました。

いよいよ終盤に差し掛かってきて、食事のメニューも一周したんだなー、と感慨深く感じた次第です。

↓今日の夕飯

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↓Day 2の昼飯

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あと、こうして並べると、最初の頃は斜めに撮ってる中二感がめちゃくちゃ気になりますね…。美味しく見せようとしたのか、カッコ良い写真にしようとしたのか…。

被写体と自分の力量を把握できていない10日前の自分。情けない…。

さて食事については、このケータリング会社の特徴として、「とにかく油の量が全力投球」でありながらも、微妙なニュアンスやギミックで企画性を交えてくる、ということを、以前書かせてもらいました。

前回の記事を書いたのはDay 5なので5日前。そこからさらに5日×3食を経て、支給される食事やケータリング会社の考え方に対する考察は、少なからず深まってきています。

中でも、朝食以外のほぼ毎食に添えられてくる「サラダ」について、深まった考察と思うところがありますので、今日はそちらをご紹介したいと思います。

■生野菜のありがたさ、鴨の歓喜

この部屋に入ってすぐに支給されたDay 1の夕食、あのときは生野菜が添えられていることにとても感謝しました。

やんちゃな油の使い方をしているお弁当なので、生野菜があることは本当に嬉しい。オールブラウンのお弁当を傍目に、文字通りの”緑黄色”を、目と歯と舌で楽しんだ記憶があります。

↓記念すべき最初の食事についてきたサラダ

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以降、朝ごはんを除く2食に、この生野菜は必ず添えられます。本当にありがたい限りです。

ただでさえ僕に喜びを与えてくれるサラダですが、Day 3の昼にはさらなる喜びをもたらします。

それがこちら↓

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鴨!鴨が入っている!生野菜+スモーク鴨!素晴らしすぎる!ミカンみたいなフルーツをデザート以外に入れるのは、酢豚のパイナップルを筆頭に本来許してないけど、でも今回は許す!

日本のセブンイレブンのお弁当とこのケータリング会社のお弁当の差が100だとしたら、このサラダとセブンイレブンのサラダの差は10もないくらいだと思う!

このときほど、鴨と生野菜のハーモニーを口の中で感じたことはありません。

下書き保存して翌日公開しているので、公開日時は変わってしまってますが、この鴨入りサラダを食べた後に書いた記事がこれでした。テンションの高さがお分かり頂けるかと思います。

■鴨とハムと生野菜で、人間の業の深さを知る

そして迎えたDay 5。スモークハム的なものが入ったサラダを手にします。これもセブンイレブンのサラダとの差は10もないくらいのハイレベルな一品でしょう。フタを開けたときの身震いが写真からも伝わってきます。

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ところが、前回のスモーク鴨で味わったような心の弾みを、このサラダを口にしながら感じることはありませんでした。

それどころか、これが人間の業の深さなんでしょうか、鴨のときには一切気にならなかった事実に、僕は気付いてしまうのです。

「なんか、味薄いな…。」

そうなのです。鴨のときもそうだったのですが、ドレッシングがないのです。

つまり、鴨およびハム、つまり肉類とドレッシングは二者択一であるという事実に、僕はここで気付いたのです。

そして5日間を思い返してみると、ドレッシングがある時とない時があったことにも同時に気付きました。

この出来事は「味の薄さ」で僕を若干失望させはしましたが、以降の僕は、サラダを冷静に見ることができるようになりました。そしてサラダに冷静に接するほど、このケータリング会社の「具材に対する考え方」の理解を深化させることができる、と気付いたのです。

■ブレない評価軸

たとえば、豆腐単体は、肉ほどの評価は得られておらず、ドレッシングありで提供されました↓

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ゆで卵も、もちろん、そこまでの評価は得ておらず、ドレッシングあり↓

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一方で、マカロニwithパルメザンチーズは、肉と同程度かそれ以上の評価を得ているようで、ドレッシングなしでの提供となります。

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賛否両論あるとは思いますが、野菜との相性や単体の味の完成度からいって、ケータリング会社の評価に僕は異論はありません。

ちょっとテクニカルな評価になるパターンもあります。

「ナッツ+クルトン」がドレッシングなしで支給され、「これはちょっと過大評価だろ…。」と彼らの評価に疑問を感じたこともありました。

ただ、食べてみるとオリーブオイルで味付け済み、さらに砕いたナッツも紛れ込んでいます。つまりこれは「ドレッシング内蔵型」=「ドレッシングあり」と考えるのが妥当でしょう。

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また、同様のケースとして、こちらのキクラゲも挙げられます。ナッツ+クルトン同様にドレッシングなしでの提供です。

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「キクラゲか…。たしかに肉相当かもな…。」と思ったのですが、食べてみるとキクラゲが中華ドレッシング的なもので味付けされています。ゴマの付着も目視で確認できますね。

つまりこちらもドレッシング内蔵型。「肉に果敢に挑むキクラゲ」というコンテキストはロマンを感じますが、そこはシビアに評価されてしまったのでしょう。キクラゲ、無念。

■Day 10にして疑惑の判定

これまでみてきた通り、彼らの評価は基本的にはブレておらず、僕はすべてアグリーでした。

しかし、 Day 10となる今日、夕飯で「ちょっとこれはどうなんだろう…。」という具材への評価があったので、今夜は皆さんにもぜひ意見を伺いたいと思っています。

それがこちら↓

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スイカ+オリーブ+チーズ、の連合軍です。食べてみたところ、特に味付けされた形跡もなく、レッキとした「ドレッシングなし」です。

これをドレッシングなしとしてしまうと、

豆腐、ゆで卵、キクラゲ<鴨、ハム、パルメザンチーズ付きマカロニ、スイカ・オリーブ・チーズ連合軍

という不等式が成り立ってしまいます。

連合軍とはいえ、肉やチーズ付きマカロニと同グループに入っていいのか?これをみたらキクラゲはどう思うんだ?あと食事にフルーツ入れるな!

僕の疑問・怒りはつきません。

皆さんはどう思いますか?スイカ+オリーブ+チーズは、そんな実力ある連合軍ですか?忌憚のないご意見を、お待ちしてます。

つづく

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