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【シンガポール 14日間ホテル軟禁日記】#17_はじめてのベッドメイキング体験篇

2020年8月17日、シンガポールに5ヶ月ぶりに入国。

入国後14日間はシンガポール政府指定ホテルでの滞在が義務付けられている。その14日間+前後数日で、起きたこと、思ったこと、考えたことの記録。

※誤った情報が含まれる可能性、個人の思い込みや考えが多分に含まれていることはご容赦ください。

【Day 12】 ~待ち遠しいのは、自由の獲得より緊張感からの解放

12日目の夜です。まさかこの部屋で安倍首相の辞任会見を見ることになるとは思ってもみませんでした。2020年は本当に忘れられない年になりそうです。

入室した日にきっちり14日分出しておいたコンタクトレンズも、ぱっと数えられる程度の数になり、いよいよこの軟禁生活も終わりが見えてきています。

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今朝かかってきた労働省(MOM)からの電話によれば、PCR検査の結果は明日わかるそうで、その結果が陰性であれば、月曜日の12:00にホテルチェックアウト&監視アプリからの解放になるとのこと。

今日の電話担当者は陽気な男性で「オハヨウゴザイマス」「モウスコシ、ガンバッテ!」などの怪しい日本語を交えながら「12:00より前に勝手にチェックアウトしたり、監視アプリへの体温報告やめたりしないでね!」と忠告してくれました。

■残りの3泊を快適に過ごすための努力

残り4日となった今日は金曜日。木曜日がリネンの交換日なので昨日、新しいベッドシーツなどが届いていていたのですが、昨日はPCR検査やら、ビールの誘惑やらで揺さぶられていたので、交換をサボっていました。

そこで今日は、「こんなこと滅多にやれる機会もないな」と思い、ホテルのベッドメイキングを本気でやってみることにしました。

当初のホテルからの案内では、シーツやふとんカバーは月曜のみの支給と書かれていたのですが、実際には月・木の2回、新しいものを部屋の外に置いておいてくれていました。

↓当初のホテルからの案内について書いた記事

先週の木曜日と今週の月曜日、毎回新しいものに変えてはいたのですが「古いのを剥がして、新しいのを雑に敷く」くらいの作業しかしておらず、丁寧な作業にトライするのは今日が初めて(そしておそらく最後)です。

まずは、シーツ。これはまあそこまで難しくありません。

↓右が今回替えたもの、左は初日から使っていないオリジナル状態

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鬼門は掛け布団。掛け布団の中身(という言い方が正しいのか知りませんが)をカバーから外し、新しいカバーに入れます。

ただ、どう考えても中身のサイズとカバーのサイズが一致していないのです。

これまでの雑な交換でも感じていたのですが、真剣にやればうまくいくだろ、程度にしか思ってませんでした。

でも甘かった。どんなに丁寧に中身をカバーに入れて、中側で端を合わせようとしても、カバーが中身に対して馬鹿みたいにでか過ぎるのです。

10分の悪戦苦闘の結果がこれ↓

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わかりにくいのですが、中身が小さすぎることでシワがめちゃくちゃ付くし、中身が足りていないペラペラのカバーが両端にはみ出てしまいます。

まあシーツきれいにできたからいっか、となかば諦めてベッドに寝転びふと脇を見ると、オリジナル状態のベッドが目に入ります。そして、オリジナル状態は、掛け布団の両脇がベッドに挟まれていることに気付きます。

たしかに、ホテル宿泊の初日、寝るときに掛け布団がベッドにはさまっててびーっと引っ張ってから寝ますよね。ちょっとやそっとでズレたりすることがないように、カバーを大きくして、余ったペラペラ部分をベッドに挟んでいるんでしょうか。

つまり、端を合わせようとすることが間違いだったのです。中身はカバーの真ん中にレイアウトして、カバーの両端はベッドに挟み込むのが正解のようです。

で、完成形がこれ↓

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頭側の身体を入れる部分が折れてないとか、ディティールはいろいろありますが、部屋に存在していて不快にならないレベルのピシッと具合かな、と。個人的には合格です。

そして仕上げの、枕カバー。これは簡単です。枕の中身を取り出して、入れるだけですから。掛け布団と違い、みたところサイズはバッチリ一致しています。

と思ったら、なかなかうまく入りません。

なんでやねん。

ぐっと押し込むか。もうちょいか。

とかやってたら、「ビリっ」という音と共に枕カバーが破れました。

本当にごめんなさい…。(右上、破れてます↓)

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何事もやってみないとわからないし、普段何気なく使っているものの背景には、とっても丁寧な仕事が隠れている、ということを学べた日でした。

つづく

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