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アラフィフで、ライター始めました。  ~はとば、半年間をふりかえる~

きっかけはひとつのツイートだった。私は出会ってしまった。

「ピンとくる人がいたら」…。
実はすぐに「ピンと」、いや、かつて大物アイドルが言ったように「ビビビッと」来ていた。しかし私もアラフィフだ。直感に身を任せてしまう若さは、もうどこかに置いてきた。
念のためまずは一晩、自分の気持ちを寝かせることにした。

思えばはじめから…

すでに呼びかけ人のこーさんとは知り合いだった。(この記事では、普段通り“こーさん”と書くことにする。)2年ほど前にこーさんが主催したリアルでのイベントに参加したことがきっかけだった。このとき、「ライター」という人と知り合いたいという下心のような気持ちも、当時私の中で20%くらいはあったことを思い出す。その後はTwitterでちょいちょいやり取りはさせてもらっていた。私が参加していた茶話会に来てくれたこともある。取材対象として私の息子に声をかけてもらったこともあった。

そして冒頭のツイートを見た翌日、こーさんにDMをしたのである。未経験の私ですが、詳しいイメージを聞かせてもらえますか?と。
こーさんの考えているイメージなどを何回かやり取りさせてもらい、参加させてもらうことに決めた。

「はとば」のはじまり

さて、集まった仲間は最初は4人、すぐに2人増えて6人でスタート。そのあと更に1人増えて現在7人で活動している。
コミュニティ名は「はとば」。各自の拠点のような意味合いを持つ。字面も響きも好きだ。ちなみに我が家では「はとばさん」と呼んでいる。(例:「お母さん今日は夜はとばさんだから。」など)

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「はとば」のロゴマーク。
デザインは、西原雨天さん@UtenSaibara

活動内容は呼びかけ人のこーさんが、一度1か月時点でまとめている。

すでにライターとして活動していた方が約半数の4人。未経験者が3人。
ライター経験の有無は関係なく、みんな知識が深くて、たくさん読んだり観たりしていて、その話を聴くだけでも面白い。
ついつい自分と比較しそうにもなる。けれども、みんなバックボーンも生活状況も違う。自分が取り入れられるものを取り入れるだけ、と割り切ってからは、より一層楽しくなった。

私自身の変化

さて、この呼びかけに手を挙げてはとばに参加した私自身の変化を書きたい。大きくは三つある。

ライターを(収入の有無は置いておいて)「書く人」とするならば、この半年間で今まで以上に書いたのは間違いない。
パートが休みの日、これまでは家事をしてぼんやりスマホやテレビを眺めているうちに夕方になっていた。今は、家にいる日はたいてい書いている。書いていなくても、書くために頭の一部をよく回転させている。それは有意義で楽しくて、良い時間であるという感触がある。
「はとば」では、定期的に課題設定をして「書く」ことを意識させてくれる。ライターの受注が無いときでも書いたり読んだりの意識が途切れず回る日常ができつつある。これは初心者の私にはとてもありがたい。
おかげさまで記名・無記名含めて、メディアに載ったもの、これから載るものが数本ある。

次に、年齢性別関係なく「書く」というつながりで、新しい「仲間」ができたこと。
一度退職し主婦になって母親というものになると、個人のコミュニティやつながりというものは、本当にできにくくなる。
はとばの仲間は学生時代の「ゼミの友達」の感覚に近い。毎週1回は(オンラインだが)顔をあわせて、最近読んだ本や観た映画について話したり、「書く」上での情報交換をしている。
「はとば」は大変に居心地が良い。これは最初にこーさんが設定してくれたコミュニティの在り方が良い塩梅であったからだと思う。

最後に三つ目の変化は、何か情報に接するとき「記事にできるか?」「参考になるか?」の視点を持ちながら見るようになった点。また、社会的なトレンドワードにも敏感になった気がする。

すべてはタイミングだった

ライターというのは、がんばった分だけなにかしらのメディアに掲載してもらえる方法はある。それをこの半年で知った。今は、あとどのくらい書く本数を増やしていけるか、スケジューリングとエンジンのかけ方を様子を観ながら探っている段階。

この年齢で新しいことを始める不安は少しあった。
半年前は、不登校の息子の状態も落ち着いて、私自身が精神的に安定している時期だった。実は諸々の事情でそのころ転職活動もしていた。正直、そのときの転職で「合わない」となったとき「年齢的にも次は無い」というのを転職活動をしながらじわじわと、しかし確実に感じていた。
年齢と性別の影響もあってか、まずエントリーで断られる。そして、勧められる業態や職種は正直、私には適性があるとは思えないものだった。仕事を変えるなら「これなら一生やってもいい」と思える仕事でなくては…と思っていた。

そんなタイミングだったから「ビビビッと」きた。あのツイートが何か月かずれていたら、きっと私はスマホの指を動かすことは無かった。

これからの私

ライターは名乗れば誰でもなれる、というような話は聞く。けれど、私は何もわからず一人では始められなかったと思う。こーさんと出会っていなかったら、こーさんが呼びかけていなかったら、あのツイートに気付かなかったら、多分今も私はただ読む側の人だった。

今は「はとば」からもらう物の方が多い立場だけれど、もっとみんなに私からも提供できるようになっていきたい。

今は私の中では「ライター」の肩書きは遠慮がちにいつでもはがせる仮止めのテープで貼り付いている。それを、もうすこししっかりと刻み込んで名乗れるために、そしておばあちゃんになっても続けられる仕事にするために、どこに向かうか何を目指すのか考えていきたい。そのためにも、「はとば」の皆さんにはしばらくは甘えたいなと思っている。

「ビビビッと」きたアイドルは、その相手とは確か離婚したかもしれないけれど、あえて調べない。私は私のビビビッを信じる。

最後に、私の生活に新しい張り合いと、刺激と、仲間をもたらしてくれたこーさんに、心からの感謝をしたい。
「ありがとうございます。」aki

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