見出し画像

炎症の見分け方

こんにちは。最近さらに暑くなり、虫も多くなる季節となりました。先日もさっそく蚊が私の腕に止まっており、たたいたものの痒さに苦しみました(笑)。今年はコロナの自粛も明け、イベント再開も増えてきましたね。夏休みに入ったこともあり、山のキャンプや海水浴での害虫(獣)の注意喚起もよくニュースで見るようになりました。今回はそんな虫刺されなどで起こる皮膚疾患を例に「炎症」についてお話したいと思います。

炎症とは物理的刺激(火傷、など)、科学的刺激(薬品でかぶれる、など)ならびに微生物感染などに対して起こる生体防御の一種です。臨床現場において、特に感染性の場合は抗菌薬の使用を考えるため重要です。炎症は主に4徴候(まれに、5徴候)はご存じでしょうか。

炎症の4徴候(5徴候)
①熱感
②腫脹
③疼痛(掻痒)
④発赤
(⑤機能性の低下)

こう書かれると難しいように感じますが、蚊に刺された時を思い出してください。赤く(発赤)なり、腫れ(腫脹)、痒みがあり(疼痛(掻痒))、掻きむしれば患部は熱くなります(熱感)。もし指の関節など刺された場合は腫脹や掻痒により動かしにくくなりますよね(機能性の低下)。これは創傷や術後管理でも同様です。この4徴候に当てはまる場合、または排膿(膿が出ている)がある場合には炎症の原因を追究し、原因を治療することで症状を落ち着かせることができます。痒みや発赤などの皮膚症状で悩まれている場合や避妊去勢などで術創管理の判断などにご参考にしていただき、少しでも怪しいなと思われた際には病院での診察をお勧めいたします(ヒトも同様です!)。

今年もとくに暑い夏ですが、健やかに楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?