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【設定に憧れる本】ビブリア古書堂の事件手帖|三上 延 著

この本をお勧めする理由

この本で描かれている古書店の店員というのは、私が昔から夢見ていたことです。
まぁ、私がずいぶんと前から考えていたのは、店員というよりも店長なのですけれど。

私は本に囲まれる生活がしたいと常々思っていて、図書館や本屋さん、古書店に住んでみたいと思っておりました。
都会の方では書店に宿泊体験ができたりするのだそうですが、あのニュースを見た時は胸が躍りましたね。

かく言う私も、できるだけ本に囲まれるようにしたいということで、自分の部屋に大きめの本棚を設置して、そこに文庫本を詰め込んでいる訳なのですが。

できればビブリア古書堂の事件手帖|三上 延 著のように、ぎりぎり歩けるスペースを確保しただけの部屋に籠っていたいと願う日々です。


一体どんな内容なのか

「ビブリア古書堂の事件手帖」は、三上延による日本の小説で、困難に直面した人々の物語と古書の魅力を絡めた作品です。

物語の主人公は、活字恐怖症の男性・五浦大輔。
そして、もう1人の主人公である、本好きの女性・篠川栞子。
彼女は「ビブリア古書堂」で働きながら、人々の悩みを解決する手伝いをすることになります。
栞子が働く「ビブリア古書堂」では、様々な謎めいた本や顧客たちとの出会いが物語を進展させます。
これらの出来事が、彼女の人生に新たな展開をもたらします。
大輔はそこで働くことになり、彼女と一緒に謎の解明へと乗り出します。
栞子と大輔が、訪れる人々の悩みを解決する手助けをするうちに、本や言葉が人々の心を癒す力を持っていることを発見します。
彼らは人生の問題に本を通して寄り添い、解決策を提案します。
各章では、異なる人々が抱える悩みや問題が描かれます。
これらのエピソードを通じて、本や言葉が人々にとっていかに力強い存在であるかが浮かび上がっていくのです。
本を通して人々が成長し、新たな希望や可能性に向けて歩み始める様子が描かれ、物語は感動的な結末へと向かいます。
全体的に、この作品は言葉や本が人々を結びつけ、救い、成長させる力を描いています。


豆知識

この先品には、もう既に絶版や手に入りにくくなった本も登場します。
しかしどうしてなかなか、この本を読んでいるとそれらを手に入れたくなってしまうんですね。
そしてそんなことを考えたのは、私だけではなかったようです。こちらの作品の中で登場した本は、実際に売り上げが伸びたり、絶版本が復刊するなどといった現象を起こしているんだとか。

これは私自身が本好きだからかもしれませんが、やはり紙を手でめくるという作業が愛おしくなってしまう時があるのです。
現在では安くて持ち運びやすく、かさばらないと言って点でkindle版が重宝されています。
それに関しては私も大いに賛成なのですが、私個人の意見としては、たまに紙をめくるあの感覚を味わいたくなるのです。

とくに古い本ということは、紙の質感も違ってくるのでそれがまた楽しいひと時を演出する要素だと思っています。


まとめ

ビブリア古書堂の事件手帖|三上 延 著】に登場する主人公であり語り手の五浦大輔は、活字恐怖症です。
現在では、恐怖症とまではいかなくとも活字が苦手だという方が多いのかもしれません。

なので今回紹介しているこの作品は、少々難易度が高いことでしょう。
しかし、いつかでいいのです。
今すぐではなくていいので、いつかこの作品を手に取って読んでみてほしい。
そうすればもっと本というものが面白く感じることができるでしょうし、わくわくした体験をすることができるかもしれません。

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