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ドルコスト平均法とは?|中長期投資を盤石にする基本の手法を解説

これまで、このnoteの中でたびたび登場してきた「ドルコスト平均法」。
登場頻度のわりにはきちんと記事にしていなかったので、今回はその解説をします。

1.ドルコスト平均法は中長期投資の基本手法

まずは用語の説明から。
SMBC日興証券の初めてでもわかりやすい用語集から引用します。

ドル・コスト平均法とは、価格が日々変わる金融商品を一度に購入するのではなく、一定額ずつ分けて購入することで、平均買付単価を抑える方法です。例えば積立投信などで毎月一定額を積み立てると、価格が高いときには少なく、安いときには多く買い付けるため、毎月一定量(口数)を買う方法よりも、結果的に買付単価が平準化することになります。
価格が変動する金融商品は、たまたま価格が高いときに一気に購入すると、高値づかみをしてしまう可能性があります。また、時間分散によるリスク軽減効果が期待できます。

ドルコスト平均法は、積立投信でやることの多い、とてもスタンダードな投資手法です。

金融商品は日々価格が変わるということを前提として、毎月(証券会社によっては毎日設定も可能)同額を拠出しても、商品の価格が変動するので、毎月同じ口数は変えません。
そのため商品価格に応じて購入する口数を変えるのです。

チャートとにらめっこして買い時を見計らうのも大変で、ここだと決めて一気買いしても、その後の値動き次第で吉にも凶にもなります。
それよりは、いい時も悪い時もコツコツ定額購入した方が価格変動リスクを低減させ、結果として1株当たりの購入価格は平均化されるという考え方なわけです。

日本証券業協会はグラフもあってより視覚的にわかりやすいです。

わかりやすさでは他にも紹介したいサイトはたくさんありますが……
とりあえず一度、「ドルコスト平均法」でググってみてください!
証券会社を中心に、とても多くのサイトがドルコスト平均法を解説していることに気づくと思います。
それだけメジャーな手法ということですね。

言葉にすると難しく聞こえ、実際に自分でやると大変そうなイメージを持つかもしれません。
でも心配は無用です!積立を始める時に毎月の拠出額を一度設定すれば、あとは自動で淡々と買い付けてくれるようになっています。

逆に、金融商品の口数を毎月一定数買い、拠出額の方を変動させる定量購入もやり方としてはあります。
しかし月によって拠出額が異なるとお財布の管理が大変になるので、お金が有り余っている人以外にはお勧めしづらいです。

以上の理由から、中長期投資(積立投資)を始めるなら、買い付け方法はドルコスト平均法が鉄板という意見が主流になっているわけですね。

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2、ドルコスト平均法にも弊害はあり、メリットと併せてどう考えるかが重要

ドルコスト平均法を肯定するサイトは山ほどあるので、今回はあえてデメリットを述べたサイトを紹介します。

楽天証券の投資情報メディア「トウシル」より『ドルコスト平均法で起こりうる3つの弊害』。

詳細はサイトをご覧いただくとして、このサイトでは以下の3点を弊害として挙げています。

1:機会損失の発生
2:支払い手数料の増加
3:一つの対象に対する集中投資によるリスク増加

これらは全て間違いではありません。
つまりドルコスト平均法が絶対最強法ではないわけです。

投資の大原則は「安く買って高く売る」。このバリュー投資を以前の記事でも書きました。

この観点では、安い時に一気買いせず、高い時も高いなりに買い付けるドルコスト平均法は、万能ではないという見方もできそうです。

ただバリュー投資を成功させるには、情報収集や値動きチェックなどを入念に行わなければなりません。プロ並かそれ以上の目利きも必要です。

普段の仕事や趣味、家族・友人と過ごす時間を割いてまでそれができるか、自分に問いかけてみましょう。
そこで「無理だ」という結論に達したなら、弊害を受け入れてでも積立投資をする意味は大きいと思いませんか?

投資信託はプロが運用し、少額から購入できるので、投資初心者にとって始めやすいこともメリットです。

ただファンド選びを間違えてしまうと期待するほどの成果は得られません。
私は以前にも書いた理由からアメリカ株、なかでもS&P500のインデックスファンドをお勧めしています。

3.まとめ

以上、
・中長期投資(積立投資)をするならドルコスト平均法は鉄板
・投資に時間をかけられない人にとっては弊害以上のメリットがある

という話でした。

投資を始めるにあたっては、リスクやデメリットも知った上で決断したいですよね。

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