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老後の趣味を前倒ししています

 半年以上前に、コンテストで落選するのが悔しくなっちゃったからプロフィールから「趣味で小説書いてます」を取りました、と書いたのだが、じゃあ小説家を本気で目指すわけでもない私は何のために一生懸命小説を書こうとしているのだろうか? と、しばらく考えていた。
 たぶん、老後の趣味を前倒しして始めたという意味合いが強いのだと思う。
 老後を考えるにはまだ若い部類だと信じたい。しかしとってもネガティブな私は、どうしても体力の衰えとか、昨今の自然災害や異常気象などから感じる生き急ぎたい感覚を、無視出来ないのだ。こんなろくでもない世の中で、私に安寧の老後があると誰が確約してくれるだろうか?
 それなら時間を切り崩す努力をして、思いきりやりたいことをやって今を楽しむべきだと考えるようになった。だって定年退職が65歳(70歳までボーダー上がるのか?)って、それを全うすると仮定するなら、体力に自信がない私はその頃には無気力である可能性が高い。一日中フローリングの床で寝ながらスマホいじってると思う。
 趣味も旅行も体力が必要。持てる力を労働だけに注ぎ込んで良いものだろうかと、考えるようになった。
 それってつまり結局小説は趣味なのでは? という風にもなるけれど、そこでコンテストに参加するわけなのだ。
 コンテストはイベントでもあると思うので、それらに参加することで、うっすらとでも良いから創作界隈の片隅にいさせてもらう程度の知り合いを作れたらいいのではないかなと思っているのが一つ。そして入賞を目指すのはぶっちゃけ、「箔をつける」という意味合いが大きい。プロフィールにトロフィーを掲げることが出来れば良いというのが本音だ。その方が、仮に突然湯水のように時間が出来た時に、発奮出来ると思うんだ。私は単細胞。「いよいよ小説に注力するぞおおおお!! 実績みたいのはそれなりにあります!!」という風にやる気出すための、エンジンをコツコツ組み立てている感覚だ。要するに自信をつけるってことだろう。
 あとはコンテストに参加する毎に自己反省点を分析して次に役立てるというお勉強は、その効果を実感出来ているのだ。個人で回すPDCAサイクルもなかなかバカに出来ない。
 なぜ私は小説を書きたいのか? という問いについては。物語をつくるのが好き。それだけで理由は充分なのである。
 小説書くの楽しいな。
 しかし最近は「大変だな」とも思うようになった。それも成長だと思って良いのだろう。

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