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ほぼ曲名わからないくせにcero/STUTSのライブに行ってみた。

cero / STUTS ツーマンライブに行ってきたよ

公式サイトより

「ライブの楽しみ方は聴くだけじゃないぞ」
そんなことを味わえたライブになった。

なぜ行ったの?

私は2021年のクボタカイのライブに行って以来、
ライブはご無沙汰している状態であった。

クボタカイ来光参拝ツアー

一方で私は現在休職しており時間を持て余している。

数日前に私のパートナーは、
その空白の時間が感情の不安定さを増幅させていると指摘した。

よって彼は、私が消化すべき10個のリストを渡した。

その中に入っていたのが「ライブ」であり、
私は3日前にe-plusで今週中に行けるライブを探すこととなった。

その結果、偶然このライブのチケットが取れたので
今回行く運びとなったのである。

ライブにかける思いは少なめだった

3日前になんとなく取ったライブのチケット。
どうせならなぜクボタカイのライブのチケットを取らなかったのかと少し後悔した。

公式サイトより

おまけに私はSTUTSはよく聴くが、
失礼ながらceroは名前は知ってるものの、
かの有名な「さまそー」しか聴いたことがなかった。

というか、そもそもceroのことはバンドではなく一人のラッパーだと思っていた。(謝罪)

ceroは「Contemporary Exotica Rock Orchestra.」の略らしい。

そういうわけで、cero / STUTS という並びを見た時に

「ceroメインでSTUTSがバンドとして入るということなのだろうか」

とうすらぼんやりと想像していた。

そしてどちらもおしゃれそうなバンドということに少し敬遠した。

「きっとライブ会場周辺には電子タバコ加えた古着系の洒落たシティボーイ&ガールズたちがたむろっていて、私のようなユニクロ着てる凡人は浮いてしまうんだろう。。。」

そんな根拠のない妄想がライブへの意気込みを鎮火させた。

私は事前に情報収集するわけでもなく、
ただライブに行って音楽を聴くことを目的として予定を遂行した。

ライブ当日の状況

当日は17:15開場18:15開演。

17:00まで在宅バイトがあり、
開演にはギリギリになりそうだったので、
バイト中に無印のグリーンカレーをかきこんだ。

これめっちゃおいしくて2袋目リピート中。
家にないと不安になる。


その日の天気は夜から雨。
家を出る頃には雨がポツポツ降り始めていた。

「新宿三丁目に着く前に前髪が死んだ(くそうぜぇ)。」

場所はめぐろパーシモンホール。
中目黒にあるのかと思っていたが意外と最寄りは都立大学。
一つ前の学芸大学前で降りてしまわないかドキドキした。

都立大学駅に着いたのは18:00くらい。
前髪が死んで守るものがない私は傘も刺さずダッシュした。


ライブどうだった?

会場ではドリンクやグッズが売られていた。
ドリンクカウンターにはおしゃれな藍色ののれんがかかっており、
どんなメニューがあるのか気になった。
少し見たいと思った矢先、私はあることに気付いた。

「財布を忘れた!」(よくやりがち)

電子チケットであることがせめてもの救いだ。

「もしドリンク代を別でとられたらどうしよう。
 そしたら通行人のふりをして帰ろう・・・」

おそるおそる受付に進んだらドリンクは別で安心した。
とりあえず開演まで5分ほどだったので座席へ急いだ。

会場は画像の通り、普段は交響楽団とかが演奏してそうな綺麗なホール。ライブといえばスタンディングな私は、こうやって2階から座ってみるのは初めてだったが、座ってゆったり見れるのは最高だった。

ライブの構成は最初がSTUTS、最後がceroだった。

どちらも生で見るのは初めてだった。抱いた感想は、

「下北沢にいるおしゃれなおにいさんたちだ。」
(私とは無縁そう)

STUTSは時折長い前髪をかきあげる。
ceroは白いキャップに白シャツ。
CDのジャケットにイラストで出てきそうな風貌。

STUTS、cero ともに大きなバンド編成に驚いた。
バンドといえばミスチルのイメージしかない私の概念が無事壊された。
なんとギターやドラムの他に、フルートやサックスも出てくる。

中学の吹奏楽部時代を思い出した。

「フルートもサックスも吹くなんてめっちゃ器用だな。すげー。」
「STUTSのドラムの叩き方かっこいい」
「ceroは楽器もできるし歌もできるんかー」

などと心の中で呟いていた。

面白かったこと

客席の状況

2階席だったのでゆったり座って鑑賞できたことはもちろん、
1階席の状況を見れたのも面白かった。

最初1階席の人たちはみんな座っていたが、
ライブが進むにつれ徐々にみんなスタンディングし始めた。

曲によっては客席にライトが当てられ赤やオレンジに染まる。
まるでクラブで踊っているような光景を見ているようだった。

曲のノリ方も個人差がある。
例えば顎や肩でリズムをとる人がいれば、
全身で踊る人もいたり、手を挙げる人もいる。
ましてやまったく頭を動かさずじっとしている人もいる。

こんなにノリ方に差が出るライブってあるんだなと思った。
基本オールスタンディングのライブしか行ったことなかった私は少し驚いた。

曲のやりなおし

「あ、こんなにゆるい感じなんだ」という感想と、
「生だからこそだよね」という感動を抱いたことは、
cero、STUTSともに曲のやり直しがあったことだ。
(こんな偶然あるんか)

会場には少し笑いのどよめきが走った。

演奏されている曲のうち、ほとんどなんの曲かわからない私には、
正直ミスったのかそういう曲なのかよくわからなかったが、
恥ずかしそうに振る舞うボーカルの人が可愛かった。

とくにceroは「歌詞なんだっけ?」とメンバーに聞く場面があり、
なんかゆるくて人柄良さそうだし面白かった。
自分で作った歌詞でも忘れるんだなぁ。

人柄といえばSTUTSの謙虚な喋り方にもほっこりした。
私はラッパーをよく見るから、
アーティストといえば強気に主張していくイメージだけど、
こういうのも新鮮で良い。

調べてみるとSTUTSは吃音症みたい。
私はあの喋り方人柄良さそうで好きだぜ。


テンション上がった曲

テンション上がった曲は、
STUTSの「夜を使い果たして feat.PUNPEE」だ。

この曲がはじまったときは
「あ!!!あれだ!!」という感覚が走り、
2階席でありながら立ち上がりたい気分だった。

STUTSが一心不乱に前も見ずにドラムを叩く姿が一層かっこよく見えた。

あとはゲストでBIMが来たときもテンションあがった。

BIMさんの本名はタカギだとか、
3歳まで住んでたアパートの名前だとかも披露していて笑いをとってた。

やっぱり「ヒップホップは最高や!」ってなった。

あと「さまそー」もやってくれたので、cero素人の私も楽しめた。

おわりに

ライブはアンコールもなくさっと終わった。

アンコールまで拍手続ける流れ正直めんどいからよかった。

駅までの帰り道はライブ帰りのおしゃれな人たちで溢れた。
洒落てるボーイ&ガールズの間を縫うように通り抜けた。

記念に会場の写真を撮りたかったのに恥ずかしくて堂々とできないからブレた

今回みたいに、予定をたてずにふらっと行くライブもいいなと思う。その方が期待値が上がらずに楽しめる確率が上がりそうだからだ。

それに、ライブといえばスタンディングではないことを知った。
また2階席から1階の客のノリ方を鑑賞したい。

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