見出し画像

オフィスが必要な人と、要らない人の違いについて考えました

寒くなってきました。私は、寒いのが大嫌いです。同じ不快なら、暑い方が断然に耐えられます。ちょっとでも寒いと、固まります。例をあげますと、今朝のような肌寒い気温の中、電車内の送風機がガンガンに動いている状態に耐えられません。。。一人吹雪を感じます。。。ウイルス対策で仕方ないとは思いつつ、これからの季節は私にとっては荒行のような毎日です。。。
と、長々とした前置きすみません。
本日は、リモートワークと今後のオフィスのあり方ついて書いてみました。リモートワーク関連の報道の<まとめ>みたいな内容でもありますので、お時間ある際にサラリと斜め読みしていただけたら嬉しいです。

オフィス縮小の動き

記憶に新しいところでは、富士通さんがオフィス半減を発表されました。

他にも、IT系企業や、ベンチャー界隈では、テレワークへのシフトが進んでいます。

他方、会社によっては、原則出社を打ち出しているところもあります。伊藤忠商事では、緊急事態宣言が解除された直後に、出社体制を通常に戻しています。

各社、自社の事業やサービス、お客様との関係等々についても悩まれ、それぞれの対応を打ち出されています。

働く従業員の側から、このてテレワークについての意見をみますと、日本経済新聞社が9月下旬に実施した、日経電子版会員へのテレワークにおける生産性変化について調査によりますと、

生産性は「変わらない」 42.2%
生産性は「上がった」  31.2%
生産性は「下がった」  26.7%

となっています。ちなみに、生産性が『下がった』理由で最も多かったのが、同僚、上司や部下とのコミュニケーションが取りにくい点だったそうです。

話を少し戻して、企業からのテレワーク対応という点では、海外でも米金融最大手JPモルガン・チェースが9月下旬から営業幹部やトレーディングの社員らのオフィス復帰を要請したそうです。同社CEOは「テレワークで一部の仕事で生産性が下がることが判明した」と話しています。

国内でも、前述の伊藤忠商事様と同様に、IT開発会社のカヤック様は全員テレワークを実施していた時期もあったが、現在、社員に週3日の出社を奨励しているそうです。
「企画に必要な斬新なアイデアは社員同士の会話の中から生まれることが多い」(同社社長)というコメントがありました。

仕事の役割で、来る人、来ない人を来めたら良さそう

ここからは、リモートワークに関する私個人の意見です。
リモートワーク、テレアークを話題にする際に、管理職が、直接部下とコミュニケーションできないので「どう管理、評価すればいいか分からない」という意見がある、という話題は、まあまあ、よくありますが、これについては、私は、【ジョブ型】にすれば良い、評価は成果で決めれば良い、という立場なので、論外としています。

当然に、今は、いろいろと過渡期なので、評価制度の刷新には時間がかかることだとは思いますが、いつまでも従来からの発想に起点を置いていては、新しいことは生まれないという視点から、あえて、コミュニケーション前提、プロセス管理前提、時間管理前提の上司部下間の関係性については、改めていくべき、という立場をとっています。

次に、社員全員、オフィスに来るべきか?については、私は、反対意見です。この点では、リモートワーク推進という立場です。しかし、会社単位ではなく、業務単位、部署単位でのリモートワーク推進派です。
これは、社員間の『対面』でのコミュニケーションが、個々の仕事の生産性に与える影響については、担当する業務や役割によって、異なるという見解があるからです。
ちなみに、少し横道にそれますが、業務の生産性以前に、社内の一体感を最重要とする場合は、この限りではありません。
一体感が、社内の生産性に多大なる影響を与えているというケースは、私は見たことがありませんが、社内の文化、理念、社風といった観点から、一体感を重視するケースはあって良いと思っています。

話を戻します。業務単位、部署単位でのリモートワーク推進とは、対面コミュニケーションと生産性の関係について、仕事の役割によって違う、と思っているからです。では、何が、どう違うのか?
三枝 匡氏がお話をされている【創って、作って、売る】という部分から私の考えを述べたいと思います。

私の考えでは、

【創って】(企画・開発)に携わる人は、対面コミュニケーションが効果的だと思います。

【作って】【売る】(生産・販売)に関わる人は、リモートワークでも十分に成果が上がると思います。

そして、これが【ジョブ型】賛成派の私の個人的な意見ですが、【創って】【作って】【売る】は、求められる能力が大幅に異なるので、人によって向き不向きがあるとも思っています。もっと言えば、従業員は、【創って】が出来る人と、出来ない人に大別できるとも思っています。もちろん、業務経験を積み上げていって、【創って】が出来るようになる人材も、稀にはいると思いますが、多くの場合、【創って】の原点は、持って生まれた性格に委ねられていそうな気がしています。

つまり、【作って】【売る】担当の人が、急に【創って】くることは、あまり起こり得ない、という割り切った考えを前提にしています。
【作って】【売る】仕事を改善していくことも、【創って】いる人に委ねられているケースが多いように感じていますし、現場からの改善ということはありますが、この場合の改善は【創って】いるのではなく、効率化しているだけなので、【作って】【売る】作業の範囲内ととらえています。
ことの大小はありそうですが、効率化も、リモートワークからでもできそう・・という感覚が個人的にはあります。

また、会社によっては、【創って】と【作って】の境界線が曖昧だったり、業種によっても全く異なるので、あくまでもゼロからアイデアを生み出す=【創って】くらいの枠で受け止めてください。

既存のやり方にこだわらず、新しいアイデアを生み出す、クリエイティブな【創って】の場合、考えて、考えて、あるとき、何かの瞬間にヒラメキが生まれる、みたいなことがあると思っています。
このヒラメキが起こる瞬間や、考えて、考えて、考えている内容を、仲間と共有し、深めあっていくためには、同じ場所で働くことに、多大な意味があると思います。

しかし、生産・販売となりますと、設備産業以外は、場所に関わらずのはずなので、従業員同士が、集まって仕事を行う必要性は、それほど多くないというのが私の考えです。

まとめ

社会的立場のある大手企業の場合、従業員の安全管理や、労務管理についても責任があるので、オフィスでの管理も違う観点から必要なのだろうと思っています。しかし、そうした安全、衛生の観点以外からは、仕事の中身でいえば、業務によって、集まる意味の有無は異なっていると考えています。

なので、今、各種報道に触れながら、個人的にやや違和感を感じていることでいえば、会社単位で、来る、来ない という発表や報道ではなく、あなたは来る、来ない みたいな、個人や部署、役割で、リモートワークの是非が議論されていくようになったら、良いのにな・・なんて思ってもいます。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?