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【マンガに学ぶライフハック術】心にヒマを持つことの重要性【寄生獣編】

【セリフ内容と文脈】

(本編のネタバレを含みます)

とあることから本作の主人公・泉新一(いずみしんいち)は寄生した謎の生物・ミギーに右腕を乗っ取られてしまう。新一とミギーの共生を描く物語の最終話においてミギーが新一に向けたセリフがこちら。

「道で出会って知り合いになった生き物がふと見ると死んでいた」「そんな時なんで悲しくなるんだろう」「そりゃ人間がヒマな動物だからさ」「だがな それこそが人間の最大の取り柄なんだ」『心にヒマ(余裕)がある生物 なんとすばらしい!!』(「寄生獣」コミックス10巻より抜粋)

【ミギーの真意】

それまで寄生獣側の立場として、人間を脆弱な生物として捉えていたミギーが初めて人間を賞賛したセリフ。

効率だけを重視するのならまるで不要な感情を、「心の余裕=人間最大の取り柄」として褒め称えるあたり、新一との生活の中で人間らしい感性が芽生えたのではないでしょうか。これこそがヒトをヒトらしく成立させる重要な要素なのだと。そう考えると、物語中で寄生獣と対比的に描かれてきた人間の非効率性にもどこか愛着が湧いてきます。

さて、ここからは僕の話に移ります。

ぼくがいつでもヒマでいたい理由

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呉市音戸(広島県)

今月限定で、広島県は呉市に位置する、知人が運営するゲストハウスで管理をしながら現地の暮らしをゆるゆると楽しんでいます。

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そんな中、時間の流れが緩やかな土地に暮らしているとひしひしと感じることがあります。

「ヒマなことって素晴らしいなぁ、、、」

心にゆとりがあると言えばシンプルですが、もう少し深堀してどうしてヒマが良いのか、ヒマであるべきなのかについて考えてみました。

1. 周りが見えるようになった

「忙しすぎて今やってる仕事のことにしか集中できない」なんて時はたいていいいアイデアも浮かばないし、ネガティブなマインドが周りにも伝染します。さらに忙しさが続き、精神的にもキツくなってくると「何を偉そうに、俺の苦労が分かってないからそんなことが言えるんだ」なんてこと小言を漏らしそうになることも。(相手は善意でアドバイスをしてくれているのに、、、)

ヒマな状態なら素直にアドバイスを受け入れることで、常に周りの客観的な意見を取り入れて前へ進むことができます。
さらに心に余裕が持てるようになり、今ではこんな風に考えられることも増えました。

「Aさんは忙しい人だから、一緒に仕事をする時は〜を意識しよう。」
「Bさんは〜が好きって言ってたから今度会う時の為にお土産買っとこう。」
「Cさんは〜なクリエイターを探してるって言ってたから、知り合いのDさんを紹介してみよう。」

周りとの関係性がより良好になり、仕事がもらえる機会も増えるはずです。

実際、こうした小さな積み重ねで僕自身も今の仕事が続いています。

2. すぐ動けるようになった

僕は基本的に「これいい!」と思ったアイデアはその瞬間に形にするようにしています。そうしないと(記憶力が悪いので)次の日には忘れてしまうからです。

忘れる前に即行動、所謂フットワークの軽さというやつですね。ここについては以前記事でもまとめています。

端的に言えばやりたい時にやりたいことができるということ。 仕事や家庭、諸々の理由を差し置いても目の前にチャンスが転がっていたらいつでも飛びつける状態を維持しておくことは大事です。 幸い僕の場合、会社員時代と比べて可処分時間が激増&仕事が全てオンラインで完結する様になったおかげでこれが可能になりました。

3.ふとしたことで幸せを感じられるようになった

忙しく動き回っていると、身の回りの出来事へいちいち心の動きを示す余裕も出てこないもの。無理なく、ゆるゆるとしていれば普段出会う人々や食べるもの、五感で触れる全てから得られる情報もグッと増えました。

「朝早起きできた、嬉しい」
「いつも気になっていた定食屋に行けた、嬉しい」
「ちょっとお散歩したらよく晴れてて桜も見頃だった、嬉しい」

こういう小さな幸福を感じる度、「ヒマでよかった」と思います。だからこそ、僕はできるだけ幸福度の沸点を下げて簡単にハッピーになれるよう努めています。

可処分所得よりも可処分時間

以上の理由から、可処分所得を増やして優雅な暮らしをするよりも、

可処分時間を増やしてより贅沢な時間を過ごせることの方が大事と考えて行動するようになりました。

結局のところ、僕にとってはお金を稼ぐために身を粉にするのは不毛なので、如何にがんばらずにヒマな状況を作り出せるかが今の僕の行動指針になっています。

だからこそ、より心にヒマがある状態を目指し今日も全力でダラダラします _(:3」∠)_

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呉市某所にてヒマを謳歌している図(2021年4月)

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