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路線バス周遊パスでゆく 綱渡り沖縄 2日目 玉陵→斎場御嶽→玉城

10月31日朝は予定よりやや寝坊。分刻みのスケジュールを組みがちな私としては、場合によっては致命傷になりかねない失態でしたが、今回はリカバーできる範囲。

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朝食を急いでとって出発。

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普通の街並みに味わいを感じてしまうのは、ここが沖縄だからですね。

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国際通りにある「てんぷす那覇」内の那覇市観光案内所で「沖縄路線バス周遊パス」(3日間5,000円)を購入し、いよいよ綱渡り沖縄紀行の始まり。

沖縄のバス旅行は、系統番号が決定的な意味を持ちます。同じバス停から違う行先にバスが出ることがわりとあるので、バスに標示されている系統番号には常に注意を払う必要があります。

まずは「てんぷす前」バス停を0930に発車する那覇バス14番牧志開南循環線[左循環](新川営業所行)で世界遺産・玉陵へ。

玉陵の最寄りのバス停は「首里城公園入口」なのですが、バスの音声案内を聞き間違えて、一つ手前の「首里高校前」バス停で降りてしまいました。

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沖縄本島に来たことのある方はお分かりかと思いますが、本島はかなり起伏のあるところです。特にこの首里はかなり高い位置にある。私は前回訪問時も玉陵を訪れたのですが、そのときはもっと下の方から登って死にそうになりました。

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玉陵は琉球王尚氏一族の王墓。

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ここで死のにおいを感じるのは気のせいではありません。玉陵には、沖縄の風習に従い、王族の遺骸が朽ちるまで数年放置され、洗骨の上葬られたのです。私は、ここを訪れることで、琉球の王族を象徴とする沖縄全体に挨拶しているような気持ちになります。

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この日は沖縄県立芸術大学教授・山内昌也さんと、学生によるパフォーマンスを鑑賞でき、非常に幸運でした。

玉陵から1kmほど歩き、「鳥堀」バス停を1052に発車する東陽バス191番城間線:一日橋経由(馬天営業所行)にのり、「馬天」バス停に下車。

馬天という地名は、沖縄に行ったことのある人でもなかなかご存知ないと思います。私も事前に知っていたわけではありません。ではなぜここで降りたかというと、ここで降りると昼食にちょうど良い時間だったからです。

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しかし目当てだったお店は休業中。まあ、今回の旅ではこれは覚悟していました。

「馬天そば」というお店の看板を見つけ、そこへ行ってみることに。

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「馬天ミックス」と「じゅーしー」(炊き込みご飯)を注文。沖縄すばは沖縄で食べることに意義がありますね。そして私はコーレーグース(島唐辛子)が好きなのですよ。

バス待ちの時間に馬天港周辺を歩く。

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パーラーりん」というテイクアウトの店を発見。

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お店の方に「地元の人ですか?」と聞かれました。私は見た目が南方系とよく言われるのですが、真実は北陸系東京人です。が、沖縄でそう言われるのは名誉なことです。もっとも、このあたりは観光客はまずこないところだからそう言われたのかもしれませんが。東京からです。2年ぶりに来ました、とお答えしました。

かき氷とアイスコーヒーをテイクアウトし、港を望む東屋でしばし休憩。

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この東屋からほど近い「馬天自動車学校前」バス停を1238に発車するバスに乗車。乗車後に気づいたのですが、これは南城市のコミュニティバス「Nバス」(A1右:知念・佐敷一周線)でした。したがって「路線バス周遊パス」は使えません。それは別に良いのですが、このコミュニティバス、通常運賃が300円なんですよね。東京だと100〜200円が相場だと思うのですが。南城市民は1回160円になる回数券が買えるようなのですけどね。しかし地方財政は苦しいのかなと心配になりました。

「斎場御嶽入口」バス停に着き、まずは「南城市地域物産館」で入場券を購入。

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ううむ、EMですか……。南城市とEMは関わりが深いと聞いたことはあったけど。EMについて興味がおありの方は斎藤貴男の名著『カルト資本主義』をお読みください。

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琉球最高の聖地、世界遺産・斎場御嶽。初めて訪れたときは、周辺があまりにも観光開発されていてショックを受けました。何が「パワースポット」か!と思ったのですが、内部はさすがに厳粛さを保っています。

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琉球祭祀の頂点に立つ神女「聞得大君」(きこえおおきみ)の即位儀礼が行われた場所です。

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「御門口」(ウジョウグチ)。御嶽への入口。

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「大庫理」(ウフグーイ)。石畳の敷かれた祈りの場(ウナー)があります。

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「寄満」(ユインチ)。「豊穣の満ち満ちた所」。

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そして最も有名な「三庫理」(サングーイ)。しかしこの禍中で柵がなされていました。ちなみにこの奥からは琉球開闢神話の地・久高島を望むことができます。私は訪沖の際は斎場御嶽と合わせて久高島を必ず訪れていたのですが、今回は例の福徳岡ノ場からの軽石の影響でフェリーが運休していて断念。

「斎場御嶽入口」バス停を1445に発車するNバス(A1右:知念・佐敷一周線)で宿に最寄りの「玉城入口」バス停へ。

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旅行に来る前は天気予報では滞在4日間ともに曇りということでしたが、実際にはとても良い天気に恵まれました。

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写真は私が通った道を赤ペンでなぞってしまっているのでわかりにくいのですが、斎場御嶽と玉城方面は路線バスだと直接には繋がっていないんですよね。馬天方面(写真左上)に一旦戻らないといけない。それは面倒ですから、南城市コミュニティバスを使ったのは正解でした。

もっとも、私はこのことに最初から気づいていたわけではありません。「auナビウォーク」や「GoogleMap」、「ジョルダン乗換案内」といったアプリを駆使する中で、このルートが良さそうということに移動しながら気づいたのです。

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「玉城入口」バス停着。

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有名な奥武島を見ながら宿へ。

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沖縄の墓・亀甲墓。初めて沖縄に来たときはこれが至るところにあることに驚きました。沖縄はどこにいても信仰のにおいがしますね。

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宿に着きました。ここについては別の記事で紹介します。

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