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昭和の町はどう変わる?

今日(2024年5月1日)の西日本新聞朝刊16面で、ちょっと気になる記事を見つけた。

大分県豊後高田市にある「昭和の町」の記事である。昭和の町とは、豊後高田市の商店街が、町おこしのために始めたプロジェクト。約550メートルの通りに、古い商店が建ち並び、昭和時代の雰囲気を醸し出している。

この昭和の町が転換期を迎えているというのだ。当初、昭和の町の時代設定は、1960年(昭和35年)だった。ところが店主の高齢化や新規参入者の間で、昭和観にズレが出てきてしまったそうである。

最近では、当初の設定とは異なる、1989年(昭和64)までが昭和だと主張する人も出てきたとのこと。たしかに客層も、昭和を懐かしむ世代から若年層に変化しているようだ。

私の個人的な意見だが、昭和の町がヒットした理由は、レトロ感と懐かしさを感じる人が多かったからだろう。当初のコンセプトの、昭和35年という設定は、その時代を懐かしむ人には受けるが、現在増えている若年層の観光客の心に刺さることはない。

昭和の町を存続させるには、昭和というコンセプトは残しつつ、若年層の時代観も取り入れながら、少しずつ変化していくことが必要なのではないだろうか。

昭和を懐かしむ世代の私としては、昭和の町がずっと残ってくれることを、切に願っている。


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