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ヘルメットの中の音

スマホのナビ機能の登場でバイクもフルにナビを使うようになりました。
ツーリング先ではハンドル周りにスマホを付けている人がほとんどです。

このナビの音声を聞くために、スマホと接続したデバイスが必要。
画面を見るだけでも使えなくはないけど、音声があった方がずっと情報量が多いので。

ヘルメットと一体になる便利さからインカムを使う人が多いみたいです。グループツーリングが多い人は特にそうでしょう。

インカムはヘルメットと一対なので、ぼくみたいに複数のヘルメットを場合によって使い分けるタイプとは相性が良くないです。サッと付け外しが出来るタイプもあるのかな?そこはよく分かりません。

何より、インカムは一緒に使う人がいてこそのデバイスなので、今のところ必要性を感じてないです。仲間内でインカム利用の要望が上がればその時点で検討するつもり。

そんなわけでぼくはインカムではなくBluetoothのイヤホンを使ってます。
似たような考えの人はいるようでイヤホン派は案外多いのです。

Bluetoothイヤホンと一口に言っても製品は星の数ほどあります。
その中から自分の要望に合うものを見つけるのは大変でした。

最初は手持ちのイヤホンを流用しようとしたんです。
全然ダメでした。
バイクで使うにはそれなりに満たすべき条件がありました。何でもいいと言うわけにはいかないのです。

まず大事なのはハウジングの小ささです。
イヤホンの耳に入る部分ですね。
これが大きい方がドライバ(音を出す部分)を大きくできて音質的には有利です。
しかし大きなハウジングだとヘルメットの内装に引っかかってずれたり耳からポロッと取れたりします。
ぼく的にはハウジングは小さい方が望ましいんです。
でもイヤホンとしてはドライバは大きくして音質を良くしたいので、小さなハウジングはセールスポイントにならない。
つまり製品としては少数派。

次にバッテリーの保ち。
ツーリングに行くと半日ぐらい使いっぱなしです。
ソロツーリングだったらBGMとナビが途切れることがない。
なので通勤を想定した使用時間4時間とか5時間のイヤホンでは話になりません。
連続使用で丸一日使えるバッテリーライフが欲しい。

あと音質について。
どちらかと言うとぼくはスピーカーやヘッドホンの音質には凝る方です。
でもバイクの上は機械音と風切り音との共存なので割り切ってます。
どんな良い音のイヤホンでもこの環境では良さは発揮されないです。

要するにポイントは、ヘルメットを被った時にずれなくてバッテリーが一日保つこと。
いろいろ試行錯誤の結果見つけたのがこれ。

ソニーWI-C100

見ての通りハウジングは極小で耳から外に出る部分がほとんどない。ビジュアル的には耳からコードが出てる感じ。
耳って意外にセンシティブで、ちょっとでも違和感があるといずれ痛くなるんです。
でもこいつに関しては大丈夫。
ヘルメットのどこにも干渉しないから。
ぼくは5種類のヘルメットを使ってます。内装はそれぞれ違いますがそのどれにも全く問題なく使えてます。

バッテリーはびっくりするぐらい保ちます。
連続25時間と謳ってるけどもっと保つ印象。半日使いっぱなしでも残量70%ぐらいあります。
これは心強いですよ、出先で充電しなくて済むんですから。
なるべく帰ると充電するようにはしてますが忘れることもある。
それでも LOW BATTERY になったところを見たことないです。

音質はまあまあ。
ソニーのヘッドホンアプリと接続してイコライジングできるので、雑音が気にならない設定を探すといいかもしれませんね。特に期待はしてないけど不満のないレベルです。

定番のJBLやBeatsを試したこともあるし、意外性に期待して中華製のイヤホンを試したこともありました。
どれもことごとくダメでした。耳のどこかが痛くなる……
このWI-C100がぼくにとっては唯一と言ってもいいバイク用イヤホンです。

実はこれ2代目なんです。
初代は断線して左側から音が出なくなりました。
ヘルメットを脱ぐ時って意外に力が入っているので、ちょっとでも引っかってるとダメージが蓄積される。
そこは気をつけないといけない部分です。
ともあれ最高に気に入ってるので2代目が壊れても3代目同じやつを買うでしょう。

そうそう、何か欠点も書いておかなければ。
あまり思い浮かばないけど……

こいつは装着すると首の後ろを通して左右にコントロールユニットとバッテリーユニットが分かれる形になります。
走っていると風でユニットが後方に持っていかれて首の後ろでぶら下がってる事があります。
いざ操作しようとしてもあるべき所にユニットがない 笑。
Tシャツで走る機会が多い夏場にちょくちょくあります。

このだらんと下がったユニットが風で飛ぶw

完全ワイヤレスのイヤホンを装着してヘルメットを被れるとこの問題は起きないんですが、ぼくの耳+ヘルメットでは無理みたい。
完全ワイヤレスだとハウジング(バッテリーユニットも共用)がどうしてもある程度の大きさがあって、それが内装に当たってしまうか、ヘルメットを脱ぐ時に一緒に落ちます 。
残念……


※ 耳の形や大きさ・深さは人によって違います。
また使用しているヘルメットは千差万別なので、そこはご承知おきを。

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