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頑張りたいと頑張らねば

よく取り違えられる表現に、「頑張りたい」と「頑張らねば」があるように思う。

学習塾に勤めていたときそういう生徒をよく見たし、自分自身もそうだった。

「頑張りたいと思っているけど体がついていかなくて」とある生徒が話していた。

頑張りたいは「I want to」だ。食べたい、飲みたい、遊びたい、のように心から湧き出るような、そんな希望を指したいときに使う。

一方、頑張らねばは「I have to」、しなければならない、義務だ。

頑張らねば、という義務の気持ちなのに、「頑張りたい」と口にしてしまう。そんなことないだろうか。

実際、「頑張れる自分になれたら」と思っているのは本当なのだろう。

けれどそうやって自分の感情をうまく言語化できないままでいると、本当に自分の気持ちがわからなくなってしまうのではないか、と思う。

生きていく以上、やりたいことばかりをこなせればいいわけではない。「やりたくないことを、どう乗り越えていくか。」もそうだが、「やりたくないことを、どうやってやりたいことに変えていくか。」という発想も必要なのかもしれないし、

子どもでも大人でも、たまにはやりたくないことを「やりたくない!」と言うようなときがあってもいいのかな...と思う。

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