見出し画像

【経験談!】自宅出産って実際どうなの?②

こんばんは。あきです。
前回に引き続き、私の自宅出産の体験をご紹介します。
前回の記事はこちら↓


そんなこんなで十月十日を2週間遅れて、とうとう陣痛がきた。土曜日で、買い物帰りにランチを買って公園で食べようかーと車を止めたら、「なんか、お腹痛いかも、生理痛みたいな感じかも」となって「一応陣痛アプリで時間測ってみる?だね、なんか違う気もするけど」と言いながら、とりあえず買ったランチは食べきった気がする。

家に帰ると、あーこれが陣痛なんだなーという雰囲気が増して、私は椅子に座って一人格闘。その間に、夫さんはせっせとプールに空気を入れたり(水中出産も視野に入れてた)、ベットやソファーにシャワーカーテンを忍ばせ、どこで出産しても汚れが最小限になるよう準備してくれた。夕方、陣痛の間隔が狭まってからRoxanneと助手の女性が一人来てくれた。これも夫さんがRoxanneと連絡を取り合ってくれた。


「好きなように体勢を変えてね、プールに入ると陣痛が和らぐよ。」とアドバイスを受けたけど、好きな体勢って何?状態だった。Uの字型の木製の椅子も用意してくれたけど、ここに跨るのはトイレを覗かれてるような気になって集中できなかった。よく分からないままプールに入ったら、本当に陣痛が和らいだんだけど、陣痛微弱な私は「ダメダメ、陣痛が無くなっちゃいそうでダメな気がする」と本能に従って結局出た。

結果的に、ソファ→夫さん→私が重なった状態で最終段階に突入した。夫さんが私の太ももを押さえ、助手の方は両手で私の足が踏ん張れるように結構な力で押してくれた。Roxanneが息子を受け取る位置から指揮をとってくれた。

私の足はガクブルで(フラで足腰は鍛えてるから結構自信あったのに)、あーもうダメかも。もう何回も力めないよー。状態だったから陣痛の波が来るたびに「one more」と最後の一絞りで踏ん張った。


夫さんが受け取って臍の緒を切るなんて状態にはならなかったけど、4人の小さなチームでなんとかかんとか息子が誕生した。本当にやっとの思いだった。


その後は、いつものシャワーで体を洗って、お股を縫って、次は息子の体重や身長を測ってもらったり、とにかく静かで神聖な時間だった。夫さんと助手の方とで、あっという間にすべてが整えられて、すっかりいつもの家に戻っていたし、落ち着いているけど無駄のない作業で、新しい命を迎えられて本当に穏やかだった。

へー、本当に生まれたんだ。やー、すごかったなー。え、結局今24時回ってるから、あれ、何日生まれなの?あ、28日だったんだ。長かったのか?初産にしては早いのか?など考えていたら、「いい感じで力めていたし、上手だったよ。息子くんは両方の手を耳の脇につけてたから、出てくるのが大変だったね。」とRoxanneが教えてくれた。ただでさえ頭が一番大きいのに、そこに両手もあったら、そりゃ、なかなか出てこれないよねーTT笑。


今までの人生で何枚か産後の写真を姉や友達が送ってきてくれたけど、みんなもうヘトヘトで、人が生まれてくるのって命懸けなんだなと思っていた。私も、大変だったからきっと見た目だけで言ったらかなり疲労困憊なんだろうなと思っていたら、驚くほどきっらきらで笑った。産後でこんなに元気な人を初めて見た。私とフィジカルで会える人は、見せたいので興味がある人はぜひ!


最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
私は自宅出産をいい形で終えられたし、きっとまた同じ機会が巡ってきたら自宅出産を選択すると思います。しかしこれは、自宅出産が私にとってはいい経験だった、というだけに過ぎません。どこでどんなふうに生まれても、本当に大切なのは『生まれてくること』だと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?