OpenAI利用規約とプライバシーポリシーのアップデート
本日発表になったプライバシーポリシー変更点と2023年12月14日から適応されるOpenAI利用規約を解説します。
利用規約
利用規約の変更点
2023年12月14日より施行される利用規約全文はこちらです。
ビジネス用語の分離: ChatGPT EnterpriseやAPIなど、ビジネスや開発者向けサービスに関連する項目を利用規約から削除し、新たに「ビジネス用語」を設けました。詳細なビジネス用語はBusiness termsページで確認できます。
仲裁手続きの更新: 仲裁による紛争解決の手続きを更新しました。
ChatGPTによる可読性の向上: ChatGPTが利用規約の一部を再編成し、より簡潔で理解しやすい内容に改善しました。
利用規約の適用範囲
利用規約は、ChatGPT、DALL·E、OpenAIの他の個人向けサービスに適用されます。ビジネス用語は、ChatGPT EnterpriseやOpenAI APIなどのビジネス向けサービスに適用されます。
ビジネス用語(Business terms)の導入理由
ビジネスや組織のユーザーは、個人ユーザーと異なるニーズや懸念(データ処理要件やチーム管理など)を持っています。ビジネス用語は、これらの特定の側面に詳細に対応するために設計されています。
ブランドガイドライン
今回のupdate内容ではないのですが、ロゴマークの使用に関しては、2023年4月24日に制定されていますのでこちらに沿った形で使用しましょう。禁則事項が図解で説明されています。
下記のページでロゴマークもダウンロードする事ができます。
プライバシーポリシー
プライバシーポリシーの変更点
2023年11月14日より施行されるプライバシーポリシーです。これらの改訂は、EEA、英国及びスイスにお住いの個人ユーザーに対しては従前のバージョンの本プライバシーポリシーが引き続き適用されます。
プライバシーポリシー全体が日本語で提供されていることで、日本のユーザーが理解しやすくなっています。ポイントは以下の通りです:
OpenAIはユーザーのプライバシーを尊重し、安全に個人情報を保持することを約束します。
取得する個人情報には、アカウント情報、ユーザーコンテンツ、コミュニケーション情報などが含まれます。
このポリシーはOpenAIのビジネス向けオファーの顧客に対して処理するコンテンツには適用されません。
個人情報の収集について: イベントや調査への参加時に提供される情報を含む、収集する可能性のある個人情報を明確化しました。
ビジネスアカウントに関する情報: ChatGPT Enterpriseやチームアカウントの管理者がアクセスできる情報の種類について説明しました。
仲裁手続きの変更内容
利用規約では、OpenAIのサービス利用に関連する紛争解決の方法が定められており、その中で仲裁手続きが規定されています。
仲裁による紛争解決の方法を見直し、明確化しました。例えば、代替紛争解決サービスを「ADR Services」(注01)から「National Arbitration and Mediation」へ変更し、National Arbitration and Mediation(注02)が扱う一括仲裁の手続きを更新しました。
注01:ADR(裁判外紛争解決手続)とは、訴訟手続によらず民事上の紛争を解決しようとする紛争の当事者のため、公正な第三者が関与して、その解決を図る手続きです。
ADRには、仲裁手続、調停手続、あっせんなどの手続が含まれます。
注02:National Arbitration and Mediation(NAM)は、1992年に設立された Alternative Dispute Resolution(ADR)サービスを提供する機関です。NAMは、2,600人以上の弁護士や元裁判官によるパネルを提供しています。また、myADR® Dispute Resolution Case Management Technology という紛争解決のケース管理システムも提供しています。
新ポリシーへの同意が得られない場合
2023年12月14日以降にサービスを使用し続けることで、更新された利用規約とプライバシーポリシーに同意したことになります。更新に同意しない場合は、アカウントを削除することができます。
OpenAIは引き続き規約に基づいて、必要に応じてアカウントの停止や削除を行う権利を保持しています。
OpenAIのサービスで禁止されている使用例には、以下のようなものが含まれます:
性的なコンテンツや表現:性的な表現を含む「AI彼女」のような使用。
暴力的または攻撃的な内容:暴力やヘイトスピーチを含む表現。
違法行為の促進:違法な活動を促す内容。
誤解を招く情報の拡散:虚偽の情報やデマを広める行為。
これらはOpenAIの利用規約に違反する可能性があり、アカウントの停止や削除の原因となることがあります。利用規約には、これらのガイドラインに加えて、その他の重要な使用上の制限が記載されているため、詳細は利用規約を直接参照することをお勧めします。
以下、以前性的コンテンツに行われたバン祭りの様子は別のNoteにまとめてありますので合わせてご覧ください↓
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