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ハーバード大学の積極的差別是正措置(黒人80白人100アジア人120)違憲

1週間くらい前に大学の合格基準に対するアジア人差別のデモがアメリカで行われているニュースを見ました。

連邦最高裁判所が29日に示した判断は、大学入学選考の新たな方向性を示すものとなりました。彼らは「生徒は人種としてではなく、個人としての経験で評価されるべきだ」との見解を示し、これにより、法の下の平等を定めた憲法に反するとされていた人種を基準の一つとする選考方法に対する規制が強化されました。

この判断は、45年前の連邦最高裁の「大学の入学選考で人種を基準の1つとすることは合憲だ」という判断を覆すもので、これまでの大学入学選考のあり方に大きな影響を与えることとなります。

アメリカでは、志願倍率の高い多くの大学で人種を基準の一つとする選考方法が採用されてきましたが、今回の連邦最高裁の判断により、その選考方法の見直しが求められることとなります。これは、大学入学選考の新たなスタンダードを示すものであり、その影響は広範にわたることが予想されます。

日本では話題にもならないがアメリカの東アジア系にとっては?

筆者はリモートワークに特化したAirbnbリスティング(宿泊部屋のことをAirbnbではこういう)を2部屋持っていますが、特にコロナ禍においては西海岸のデベロッパーが多く滞在しました。特にビッグテックの人が多かったです。その時のエピソードをお話しします。

ハーバードの黒人高下駄履かせ、白人下駄履かせ、アジア人草履?

2018年ころにサンフランシスコからきた中華系アメリカ人に「ハーバードでは合格ラインがアジア人には高く設定されてるってほんと?」と聞いたことがあります。彼は、「そうだよ、白人100としたら黒人は80アジア人は120だよ」と当たり前の事のように特に表情も変えずに話しました。何も疑問を感じていないのか、言っても無駄と思っているからオピニオンを持たないのかはわかりませんでした。

ハーバード出身のヒスパニックデベロッパー

またある時は日本のスタートアップに参加するためにハーバードを卒業したアメリカ人が西海岸からやってきました。その人がサッカーチームのユニホームを洗濯してルーフバルコニーに干していたので、「サッカーをどこでやっていたの?」って聞いたのです。「ハーバードでやってました」っていうので、三度聞しました。そこには私のアメリカ譲りのステレオタイプのヒスパニックは教育レベルが低いという偏見があったかもしれません。

AIテックの重鎮はアジア系?

今日、OpenAI日本語担当のシェイン・グウ氏のこんなツイートがありました。

様子を見ると落合陽一先生などの日本の知り合いをJim Fanさんに引き合わせている様なのですが、Jim Fanさんのツイートを見ると、「http://X.ai率いるは AI の最新の重鎮プレイヤーです。 Elon のエコシステムにはいくつかのユニークな強みがあると思います。」と書かれています。面々を見てみると見事に全て東アジアンフェイスです。多分全員中華系でしょう。

イーロン率いるペイパルマフィアのAIもついに中華系の独壇場になりつつあるのかという感じです。方や日本にはまだAIテックの芽が育っていないので、シェイン・グウ氏はジャンル違いではあるが日本ならではのシューダー系の研究者などを引き合わせた形だと思われます。

アフィルメイティブ・アクションとは?

アフィルメイティブ・アクションは、1961年にアメリカのジョン・F・ケネディ大統領が大統領令で初めて使用した語であり、人種や性別などの差別を是正するために、弱者集団に対して優遇措置を行うことを指します。当初は黒人やヒスパニックなどの少数派に対する優遇措置が行われていましたが、その後、アジア系に対する差別も問題視されるようになりました。

白人・黒人・アジア人・原住民ときっぱり分けられるの?

そこで、どんな分離分けになっているのかChatGPTに聞いてみた。
筆者問:ハーバード大学などのアフィルメイティブ・アクションの分類についてお聞きします。 白人、黒人、ヒスパニック、原住民、アジア人で合格ボーダーを変えてあるそうですが、 白人にはどこからどこまでが含まれるのですか?中東まで?インドは? 黒人もそうです。オーストラリアのアボリジニは?ニュージーランドのマオリは? ヒスパニックもそうです。南米から来た人のみですか?それともカリビアンの様な黒人と現地のネイティブアメリカンとスペイン人やポルトガル人がミックスしたしたメスチゾは? エスキモーは?
GPT-4返答:
アフィルメイティブ・アクションの分類は、大学やプログラムによりますが、一般的には以下のようなカテゴリーに分類されます。

  1. 白人(White): 通常、ヨーロッパ、中東、または北アフリカの出身者を指します。したがって、中東出身者は通常、このカテゴリーに分類されます。インド出身者は通常、「アジア人」のカテゴリーに分類されます。

  2. 黒人(Black or African American): 一般的に、アフリカのサブサハラ地域の出身者を指します。オーストラリアのアボリジニやニュージーランドのマオリは通常、このカテゴリーには含まれません。彼らは通常、「太平洋諸島系」または「その他」のカテゴリーに分類されます。

  3. ヒスパニック(Hispanic): スペイン語を話す国々、特にラテンアメリカの出身者を指します。これには、南米だけでなく、中央アメリカ、カリブ海地域の出身者も含まれます。メスチゾ(ヨーロッパ系と先住民系の混血)も通常、このカテゴリーに分類されます。

  4. アメリカ先住民(American Indian or Alaska Native): 通常、アメリカ合衆国本土またはアラスカの先住民族を指します。エスキモーは通常、このカテゴリーに分類されます。

これらのカテゴリーは、アメリカの人口統計学や社会学の分野で一般的に使用されていますが、それぞれの大学やプログラムが具体的にどのようにこれらのカテゴリーを定義し、適用しているかは、その大学やプログラムに直接問い合わせることをお勧めします。

上記の4つの分類の混血はどうなる?

筆者問:では、上記4つの分類の混血の人は父方のカテゴリに入るのか母方のカテゴリに入るのですか?

GPT-4返答:
アメリカの大学の入学申請において、混血の学生は自身がどの人種または民族に所属すると感じるかを自己申告することが一般的です。これは、個々の学生が自身のアイデンティティを最もよく表現すると感じるカテゴリーを選ぶことを可能にするためです。

したがって、混血の学生は、父方のカテゴリー、母方のカテゴリー、または両方のカテゴリーを選択することができます。また、多くの大学の申請書では、「二つ以上の人種」または「混血」を選択するオプションも提供されています。

しかし、具体的な選択肢やガイドラインは大学やプログラムによりますので、具体的な情報については各大学の入学事務局に問い合わせることをお勧めします。

そもそもハーバードの合格基準もよくわからない

日本では医学部入試で男子生徒の選考基準を女子より低く設定されていたため、入試の点数を見れば明らかにその操作がわかるため不合格になった女子生徒に賠償金を払っています。しかしながらバーバード大学の合格基準は違います。全て選考員の主観と言っても過言ではありません、

ハーバード大学の入学選考6つの項目

ハーバード大学の入学選考は「ポイント制」で行われ、6つの項目(学業、課外活動、スポーツ、人格、推薦状、卒業生の評価)が評価の対象になります。

  1. 全体的な評価: 各項目の点数を単純に合計するのではなく、全体的な評価が行われる。全体的な評価が1であれば、合格はほぼ確実で、2であれば合格の確率は65%。しかし、評価が3になると合格の確率は9%に下がる。

  2. 多様性の重視: ハーバード大学は、学力だけでなく、課外活動、スポーツ、人格など、多様性を重視している。そのため、成績と課外活動が優れていても、その他の要素が不足していると入学の確率は高まらない。

  3. 合格率と成績の関係: 2018年のハーバード大学の合格率は4.59%で、成績がオールAだった志願者は8000人だった。しかし、成績だけでは合格できないことが明らかになっている。

  4. 個々の経験と貢献: ハーバード大学の入学選考では、困難な状況をどれだけ克服したか、自分が情熱を持って追求したことは何か、世の中にどれだけ貢献したいと思っているかなど、個々の経験と貢献が重視される。

黒人・ヒスパニック・先住民に対する優遇措置はわかるが

さらに筆者は質問してみました。
「黒人やヒスパニック、先住民を過小評価するバイアス」→下駄をはかせる 「アジア人(中華系・インド系)を過大評価するバイアス」→そもそもあったのですか?」
GPT-4返答:
アジア系アメリカ人の一部からは、アフィルメイティブ・アクションにより、彼らが大学入学選考で不利になっているとの主張があります。彼らは、アジア系アメリカ人が他の人種や民族に比べて高い学業成績を達成しなければならないという「過大評価」が存在すると感じています。

しかし、これは「バイアス」が存在するというよりも、アフィルメイティブ・アクション政策の結果として生じる可能性のある状況を指しています。大学側は、アフィルメイティブ・アクションが一部の少数派の学生に対する優遇措置であると主張し、これは全体の学生体の多様性を増進するための重要な手段であると主張しています。

アジア系は賢いと言う刷り込みバイアスを是正するための手段だった?

インド系に対してもアメリカ人のステレオタイプバイアスは存在した様です。GPT-4によると、
「一部のインド系アメリカ人が科学、技術、工学、数学(STEM)分野で成功を収めていること、または高度な教育を受けていることに起因する可能性があります。しかし、これらのステレオタイプは、インド系アメリカ人全体の多様性を無視するものであり、全てのインド系アメリカ人がこのステレオタイプに当てはまるわけではありません。」との事だ。

世界の最高学府のあるアメリカでアフィルメイティブ・アクション政策はそもそも機能しなくない?

と言う問いに、GPT-4のニュートラルな返答がこちら。

この判決は、公平性と機会均等の観点から見れば、一部の人々にとっては妥当と感じられるかもしれません。しかし、他の人々にとっては、アフィルメイティブ・アクション政策が過去の社会的な不平等を是正し、教育機関の多様性を増進する重要な手段であると考えられています。

アメリカには多くの世界的に高名な大学があり、世界中から優秀な学生が集まります。しかし、大学入学選考は単に「賢さ」だけでなく、多様性、リーダーシップ、社会貢献など、さまざまな要素を考慮することが重要とされています。

したがって、この問題には簡単な解決策がなく、社会全体の議論と努力が必要です。公平性と多様性をどのように両立させるかは、教育機関だけでなく、社会全体が直面する重要な課題となっています。


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