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温かいお茶

とある都内某所の会合で。控室にて、
私は昼食に出されたお弁当を食べ始めていた。
外はとても蒸し暑く私は冷たい水を何杯かサーバーから注ぎ飲み干した。
冷たくて美味しい。もっと飲もう。
少しすると
わたしより少し年配と思われる男性が
斜め前に座り、お弁当を食べている。
知らない人だ。
その男性は目の前にある急須にポットからお湯を注ぎ温かいお茶を飲んでいる。
すると
「はい」と私の分までお茶を作って差し出してくれたのだった。

それは、私も飲みたいけれど、なんか作るのが煩わしいと思った瞬間の出来事。
まさかの、知らない人が入れてくれた一杯の温かいお茶。出がらしの空茶のようだったけれど、器を手に持つと
気持ちが一気に軽やかになった。
渋滞で少しでも早く、早く、と待っているときのような
苛立ちがなくなっていた。
この人千利休みたいだな。
ありがとうございます。

わたしはこんな風にさりげなく、
気のきいた気遣いができたこと、今までにあるかな。
知らない人へのさりげない気遣い。
千利休のように。やっていこう。


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