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第十五候【虹始見(にじはじめてあらわる)】

『清明』の末候 4/14〜4/19頃

春が深くなるとともに、空気が潤ってくるので、雨上がりに虹が見えることが多くなる時期です。
単に「虹」といえば夏の季語ですが、「初虹(はつにじ)」は晩春の季語になります。
春の陽の光はまだ弱く、淡くはかない春の虹がまた趣き深いですね。

自然現象である虹。
なぜ虫の字がつくのでしょうか?
虫という字は本来、小さな昆虫ではなく、ヘビ(蛇)をさす言葉でした。虹は、空に昇った大蛇が龍になる時の姿だと考えられていました。
「工」は貫くことを意味するので、「空を貫いてかかる龍」が虹の意味となります。

辰年の今年、皆さんはもう初虹をご覧になられましたでしょうか?


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