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第十六候【葭始生(あしはじめてしょうず)】

『穀雨』の初候 4/20〜4/24頃

昨日より、二十四節気では春の最後の節気である『穀雨』に入りました。
穀物に実りをもたらす雨がしっとりと降り注ぎ、新芽や若葉がグングンと育っていく時期です。
変わりやすい春の天気も安定し、次第に日差しも強まり始めます。

『穀雨』の初候である「葭始生」は、野山だけでなく水辺の葦が芽吹き始める季節。
葦の茎は、竹同様に中が空洞で、軽くて丈夫です。
その特徴を活かして、葦簀(よしず)や葦笛(あしぶえ)、茅葺き屋根などとして、古くからさまざまな形で利用され、人々の暮らしに身近な植物です。

葦は水を浄化するとも言われています。また、茎が柔らかいため、何度倒れても折れることがなく、再び真っ直ぐに上を向いて成長を続ける特徴もあります。

変化の大きい時代の中で生きていると、不安になったり落ち込んだりすることも多いですが、水辺の葦の姿を見習って、柔軟に、何度失敗してもまた前を向く心を持って生きていきたいですね。

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