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【菜虫化蝶(なむしちょうとなる)】

二十四節気 『啓蟄』の末候 3/15〜3/19

菜虫とは、モンシロチョウの幼虫のこと。
モンシロチョウは、アブラナ科のみを食べるので「菜虫」という。

アブラナ科の野菜には、ダイコン、カブ、ハクサイ、ミズナ、コマツナ、チンゲンサイ、キャベツ、ブロッコリーなどがある。食卓でおなじみの野菜で、人間には大人気。
ところが、アブラナ科の葉を食べられる虫は、ごくわずかしかいない。
蝶の中では、唯一、モンシロチョウの幼虫だけがアブラナ科の葉を食べることができる。
アブラナ科は、虫が嫌がる強力な毒を含み、ほとんどの虫が食べることができない。
そんな中、モンシロチョウはアブラナ科の持つ毒を食べても死なない特殊な身体を手に入れ、数千年をかけて、アブラナ科との共生関係を築いてきた。

この事実を知ると、キャベツやハクサイの葉の虫食い穴が少し愛おしく感じてくる。
私たちも、菜虫とアブラナ科の共生関係に習いたい。

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