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アンジュルムによって歌って踊る多人数女子がアンロックされてしまった

アイドル好きの人が絶対言う「いや曲がいいんだって」を今までは「どうせかわいこちゃんを見る言い訳でしょ」と思っていた。しかしそうではなかった。本当に曲がいいのだ。そしてそのいい曲を歌う子たちがほんとにめちゃくちゃ可愛く見えてくるということもーー(日記はここで途絶えている)

(日記の続き)最初にアイドル好きの人々を観察し始めたのは彼ら&彼女らがわたしには全く理解できないことばかり言うからだった。わたしは周囲のクリエイターにハロプロ好きが多いのに気づき、Facebookでグループを作った。そしてみんながハロプロについてアツく語るのをただぼんやり眺めていた。基礎知識がまったくないので、基本的にみんなが何を言っているのかは理解できない。でもそこに、すごい熱量があるのはわかった。

彼ら&彼女らの言うことは理解を超えていた。「疑似恋愛の対象」とかではないらしい。男子ならまだ「かわいい女の子を見る」という欲望があるだろうからわかる。でも女子が、かわいい女子がかわいい女の子を見て身悶えしている。

「見ているだけで幸せになれる」「存在しているだけで尊い」、、、。一体何事なのだろうか?ただステージの上で歌って踊っているだけのたくさんの女の子たちではないか。あまりにも人数が多くて誰が誰かもわからない。

しかし私は忘れていたのだ、深淵を見るとき、また深淵も私を見ているのだということを....

いやー新曲をチェックするのはBBCとかAppleのラジオかsoundcloudですね、邦楽で好きなのはビートメイカー周辺くらいっすねみたいなことを言っている洋楽(洋楽とか言ってる時点でダサい)至上派のわたしは、無条件に「日本のアイドルグループの曲なんてどれ聴いても同じでしょ。なんか大勢で歌ってるから歌がぼやけるし。海外のポップ・グループだと最先端のプロデューサーがスカウトされて曲を作ってるからトラックのクオリティが桁違いでさ〜歌唱力もすごいしさ。やっぱり日本とは違うよね」と思っていた。その思い上がりが「へー、日本のアイドルにもかっこいい曲ってあるんだな」とちょっと変わったのは次の二曲だった。

Juice=Juice 『イジワルしないで 抱きしめてよ』

Juice=Juice 『ロマンスの途中』

いずれも、深夜の松陰神社のカラオケで、もう参加メンバーがうっすいレモンサワーを飲み倒して酔いつぶれて誰も聴いてない頃に、遠藤さん(仮名)が何気なく歌ったものだ。わたしはそのベースラインがキいてるサウンドを聴いて、「あらかっこいいじゃん」と思ったのだった。

そして『ロマンスの途中』を延々リピートしているうちに気づいた。

なんか歌詞が心に刺さってくる。


くっ....なんだこれは!!!!!!

仕事で悩んでいる時、この歌詞が刺さってきた。

「未来はその手が変えていくはずさ ちょっぴり難しすぎるその山を乗り越えて」

恋愛で悩んでいる時、この歌詞が刺さってきた。

「I love youのない展開なら笑いくらいあるんでしょうね」

作詞・作曲はつんくだ。天才か?!天才なのか?!天才すぎるだろう。

マジで、現実世界で「I love youのない展開なら笑いくらいあるんでしょうね」と何度口に出しかけたかわからない。(もちろん笑いすらない展開でフィニッシュです)

そんな風にYouTubeを延々リピートしていると、勝手にサジェストした曲が流れてくる。それがアンジュルムだった。

作詞・作曲はシンガーソングライターの中島卓偉さんという人だ。ファンキーなブラスとキャッチーなメロディ、全人類を励ますような歌詞に釘付けになった。いまだ出世街道から50キロぐらい外れている私に彼女たちは元気いっぱいでこう歌いかけてくるのだ。

「大変なこともあるだろうけど すぐに結果が付いて来なくとも 大器晩成型なんだから まあ気長に頑張りなさい」

うん..がんばるよ..!!!!

(というのは本来の歌詞の意味するところとは正反対だけど、ここが元気出るから都合良く解釈しています)

そうか〜中島卓偉さんという人の曲はかっこいいのか、ということで検索したら同じくアンジュルムの「上手く言えない」にたどり着いた。これがとんでもない名曲で、歌詞も刺さって刺さってもう鍼治療かよってくらいに刺さりまくる。

「上手く言えない 上手く言えない どうしても上手く言えない」

わかる〜。言えないよね〜

「上手く言えない 上手く言えない 思ってることが言えない」

そうなんだよね〜。思ってることが言えないんだよね〜。

「なんでもない事なら平気なのに 好きだって言うだけなのに でも待っていても 駄目だって事くらい わかってるから」

好きだって言うだけなのにね〜。

「なおさら なおさら」

なおさら言えないよね〜〜〜〜!!!!!!

と、首をブンブン振りながらYouTubeを見ているうちに、

「あれ、、、、なんか、、、、みんな、かわいくない..?」

という気持ちになってくるのだ。

うわ〜〜〜〜〜かわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜

か、、、かわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なんだこれ〜〜

なんかしまむらみたいなバラッバラの服着てすだれみたいなやつの前で踊ってるだけでめちゃくちゃかわいい〜〜〜みんなカワイイ〜

という思いを抱き始めた頃に公開されたのが超絶大名曲「46億年LOVE」だ。児玉雨子歌詞、鈴木俊介編曲、作曲はあの「青いイナズマ」の林田健司だ。あまりに名曲すぎてもう46億回聴いた。聴いてくれ!!!!!!!

I say ノってこう 結局はラブでしょ

そうだね!!!!

作ろう!まばゆい愛の時代 それしかないよ実際問題

もう涙で前が見えない!

もういっちょ!ノってこう 結局はラブでしょ 地球回る宇宙もDance Dance ノってこう!大きなラブでしょ 愛は超える46億年

スケールでかいよ!とここまでブリブリのノリノリのサウンドできて、完璧なタイミングで切ない胸が張り裂けそうなブリッジ(バース?)が挿入されるわけです。

もしも争いのない未来 誰かが耐えてたら意味ない

もう完璧。ドラマチックすぎて涙が滝のように出ています。そこに最後のダメ押し!!

ラスト!ノってこう 結局はラブでしょ 地球回る宇宙もDance Dance ノってこう!大きなラブでしょ 愛は超える46億年

この大団円感!すごい!!もう号泣!!!曲が終わっても泣くわ!!

ガニ股ダンスでもめっちゃかわいい

みんなかわいい

この「ヤー!」ってとこが超絶かわいくて、ある友人は「もう動画見すぎて、画面を見なくても誰が「ヤー」ってやってるかわかる」と言ってました。

で、そうやって「大人数で歌って踊るグループ」への偏見が完全になくなった私は、いまE-girlsの動画を見て惚れ惚れしているところです。

ダンス、キレッキレでかっこいいな〜。わたしも踊りたい。

ダンスがうまいかわいい女の子って何人いてもいいな。

しかも、ここにいる女の子たちって、ものすごい血の滲むような努力を重ねてこうやって笑顔で歌って踊ってるんだな。すごい。見ているだけで元気が出てくるような動画を見せてくれて、なんてありがたい...そう、これが尊いってやつか...

まあそんな感じで、とにかくまだ未聴の方は『46億年LOVE』を聴いて欲しいという思いしかないのですが、わたしはまだ特定の”推し”がいないので沼には多分はまっていません。これがきっと、動画を見続けるに従って、「あれ、、なんか気づいたら、この子ばっかり目で追いかけてる、、?!なんで、、?!もしかして、、これが、、恋、、?!」みたいな状態になったら一人前だと思っています。そうなったらまた、報告しますね。

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