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パームスプリングスでハイキング

知ったつもりで全くよく知らなったかったパームスプリングス。その一つとして、ハイキングに行きやすいトレールがたくさん近場にある、ということ。一人旅最終日の日曜日に、ホテルをチェックアウトした後そのまま帰路につくのもなんだかもったいないので、何をしようかしら。。。と考えてハイキングを思いついた。

思いついた、とはいえ、多分パームスプリングスかジョシュア・ツリーでハイキングするつもりでいたので用意は持ってきてあります。

調べてみると楽々コースからしんどいコースまでたくさんある。

そこで、宿泊した場所から車で10分ほどでつく、というマーリー・キャニオン(Murray Canyon)トレールをハイキングしてみることに。約2時間ほどのコースでそれこそ湧き水から流れ出した小川が滝になっているそうな。こんな砂漠地帯に湧き水で小川、なんてまさにオアシスみたい。

そしてそんな素晴らしいハイキングトレールは先住民の管轄区にある。

ここ数年、アメリカ先住民の血を引く夫は、白人のもたらしたアメリカの歴史の中でずっと長いこと先住民が権利を無視され虐げられ、いまだに差別の中で毎日を生き、だからといって黒人のように人種差別の話題にも上ることの少ない現状等々、を調べては憂いて(知れば知るほど希望が無くなるような状態というのかしら)いる。自分に何ができる、というわけでもない無力感がまぁまぁ正義感の強い彼を苦しめてるんじゃないかしら、というのは私の見解でありますが。

そんな彼の手前、インディアン管轄区にあるハイキング・トレール行ってきた、とは軽々しく言っちゃああかんような気がした。じゃぁ、言わんかったらええか、と朝ごはんのオレンジを食べながら決め、ハイキングに行くことにする。(結局、トレールが素晴らしすぎたので、帰ってきてから、こんな素敵なところハイキングしてきたのよ。今度は家族で行こう!と話した)

入り口で大人入場料一人$12を払う。コロナになって以来、予算削減とかで管理が行き届かなくなってしまった国立公園と違い、先住民の管轄下にあるからか、いつも通りに機能しているような感じだった。

入場口からさらに少し車で丘を上がるような感じで駐車場に着く。駐車場はピクニックができるようにもなっていて、さらに、すでに駐車場・ピクニックエリアの中心部を小川がジャブジャブと流れている。

ピクニックエリア
その真横の小川

子供の頃、砂漠のオアシス、といえばヤシの木が生えていて、泉が湧き出している絵が浮かんだ。まさにそのイメージそのもの。このパーム・ツリーってもともとこの辺にあったものなのか?多分後で植えられたもんだよね。。。? わからん。とりあえず、はまり過ぎじゃないですか、絵として。

ハイキングを始めると、緩い勾配のある谷間を歩く、という感じだった。周りが岩、というか石のゴロゴロした谷、という感じ。そんな先にまたオアシスが見えてきます。ヤシの木付き。

水のある所はヤシの木が生えてて涼しいが、谷間は日陰になる木がまったくなく、朝の10時ぐらいからハイキング始めたけど、日差しがきつかった。帽子を持ってこなかったことを後悔。1月だからそんなに暑くならんだろうと高をくくっていた私が悪いんだけど。パーム・スプリングスは1月でも余裕で暑くなる。

先住民の管轄区、ということは、彼らの土地であり、ここに入る入り口や駐車場に、「私たちが守っている先祖からの土地に敬意を払ってください。」という看板が立っていた。らくがきなんてもってのほかだけど、岩を傷つけたり、心無いことをするのはやめてください、と。

確かに、この辺の岩並み、なんだか不思議な穴の開いた岩もあるし、地面が斜めに盛り上がって地層が幾重にも見えますね、という場所を通過する。

岩に丸い穴が開いてるの
地面は斜めに盛り上がったりずれ落ちたりするのが多いのかしら
ごっつい 地球はすごいわ、と思えます

このトレールはマーリー・キャニオン/セブン・シスターズ・フォール(7人姉妹の滝 だと思う)という名前がついてましてね、それなら7つ滝があるのかしら、と思ったんだけど、どれを数えるべき?ってぐらい小さな滝がいくつもありました。

そのなかでも一番おっきなのがこれ。

岩が両側からかぶさるようにせり出していて、なんだかちょっとエロくないですか?と思ったんだけど、だから7姉妹って名前なんだろうか。

この辺から足場が結構急になってきて、立ち往生する親子なんかもいた。後ね、ラッキーだと牡羊座のような角がクルクル巻いた山羊にお目にかかれるかも知れない、とトレールガイドに書いてあったので、山羊さん、お姿拝見したいです、と思いながら歩いたけど、お目にかかることはできなかった。残念。

そんな感じで、これが今年2度目のハイキングでした。去年はハイキングなんて2度か3度、というぐらいだったので、すでに今年はスタートから自然に触れる機会に恵まれてるねぇ、とホクホクしてしまう。

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