見出し画像

遺伝子的に考えて100%オンラインにした。。。なんてね

2週間ほど前に、息子ちゃんの行く学校区からメールがあり、8月17日より始まる新学期に備え、保護者の方が子供の授業を1)100%オンライン、2)50%オンラインで週の二日は登校の2選択のうち、どちらを選ぶか知りたいのでアンケートに答えてください、と聞かれた。それで主人と相談して、彼は小学校なんて、ウイルスやらバクテリアの巣窟だから、100%オンラインでしょう、といったけど、私は、息子ちゃんには友達と接する時間というのがかなり必要と思うので、50%のほうにしたい、と伝えた。とりあえず、もうちょっと考えてからにしよう、とその日は答えを出さずにいた。

そうこうしてるうちに日本のアマゾンで注文していた本が届いた。日高敏隆氏の「人はどうして老いるのかー遺伝子のたくらみ」

それによると、遺伝決定論と環境決定論が一世紀以上も研究されて討論されていく中で、最近では、今まででは種族依存のために生き物は生きて繁殖をするのだと考えられていたけど、どうやら種族依存のためではなく、いかに自分の遺伝子を持った子孫を後世にたくさん残すか、という点を最大化するために生きているらしい。そしてそれは人間も同じ、ということが時代を追って書かれている。もちろんその後、生殖機能が年齢とともにどう変化して、それがなんでうまい具合にできていて、そして老化するか、ということにも内容は進んでいくんだけど。

読みながらう~む、と思ったのが、私らには子供は一人しかいない、ということだ。いろんな人間としての感情云々より、非常にシンプルに自分の遺伝子を子孫に残す、という視点から考えた場合、私らにチャンスは一つしかないってことじゃないか。息子ちゃんを秋から学校に行かせて、それでCOVIDにかかったりされたら、私の遺伝子が残る可能性がガクンと減っちゃうよ。ましてやCOVIDで彼が死んでしまったりしたらもうそれで終わりじゃん、と思った。私がこの年齢で無事に出産する、ということはまずありえないからね。万が一COVIDにかかって回復したとしても、肺などの呼吸器官に後遺症が残ったり、後々長く呼吸器官の疾患を患うこともあるとか言われている。ということは回復しても健康な大人に育つ可能性が減る、ということもおおいにあり得る。COVIDが成長時期にある子供の生殖器官の発達に及ぼす影響、なんてのはまだ見ないが、あっても驚かないだろうな。

そんな理由が一番で、と主人には言わなかったけど、今現在のロサンゼルス郡、およびカリフォルニア州のCOVID感染者の数、毎日記録更新でうなぎのぼりだ。そんなんで後5-6週間先に小学校の新学期が始まります、と言われても、学校に行って勉強してね、という気にはなれないのだ。かといって、自宅学習なんて私も主人も知らんので、息子ちゃんの勉強を根気よく見てあげれる自信まるっきりない。そうなれば、腹をくくって、息子ちゃんの算数の計算力が小学校1年生並みでもまあいいか、という覚悟はできた。賢い人に育ってほしいが、健康でいて欲しい。一日中ゲームをやられるとイラつくが、それならうまいこと言ってコンピュータープログラミングとか学んでくれんかな、なんて思ったりして。

ということを考えて、主人には100%オンラインの選択にしたよ、と伝えた。彼はびっくりしていた。私と前回話をした後で、彼なりに考えて、50/50がいいかな、と考え直していたらしい。でも彼なりにも、この全く感染者の数が減る傾向の見えない今の状況の中、息子ちゃんを学校に行かせるの、怖いな、と思っていたようで、私が100%オンラインにしたよ、と言ったからって、何も異議はなかったみたい。

二人がペンシルベニア州に向かって出発してからもう2週間以上過ぎちゃったよ。私が暑くってひーひー言ってる中、彼らはたくさんの緑の中で楽しくやっているみたい。

じいさんと魚釣りの絵

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?